何日か前にDMMの新サービスがキてるという話をしたが、もう一つ、もっとキてる新作を見つけてしまった。
これだ(リンク先R18)。
意識高い系ワード擬人化RPG「キルドヤ」 - DMM GAMES R18
前のは四字熟語擬人化だったが、今回のものは「意識高い系ワード」擬人化という、予想の斜め上を滑空するかのような、
要するに『意識してない子に突然告白された気分』になる。
「ドヤ顔のいけ好かない奴らをぶっ殺せ」ということで、タイトルはすっきりしていると思う。キルラキルと字面が似てるからね。
キャッチコピーは『魔王のディザイアを私がコミットしてあげる(ハート)』である。完全に語感だけで組み上げられていることが分かる。語法的に多分コミットの使い方が間違っているのだが、そういう細かいことを吹き飛ばす題材の強さ、さすがDMMである。頭が上がらない。DMMが自社で出しているのかプラットフォームを貸しているだけなのかは分からないが、よく会議で通ったなと思う。
舞台は意識高い系の勇者に荒らされた世界。魔王として言霊的な女の子を使役し勇者をぶちのめしていくとかいう設定らしい。
わけわかんね。
登場キャラクター一覧を探す。
その前に登録者特典が出てくる。
「☆5『シズル感』もらえる!」
目に入った瞬間に爆笑した。ここ以降ずっとニヤニヤしながらスクロールする。
「グローバル・スタンダード」うん。
「スタドヤ」うん。
「ブレイン・ストーミング」うん。
「カウンタープラン」うん。
うーーーーーん。
脳みその普段使わないところがくすぐられるなー。
バカというよりアホの方向性な気がする。
スタドヤがショートカットだし眼鏡っ娘だし可愛いと一瞬思ったが、発育が良かった。がっかり。ちなみに、彼女は有名企業『便通』を蹴って魔王傘下に馳せ参じてくれたらしい。現実のリスクマネジメント的に「びんつう」と読んだ方が適当なのだろうが、R18だし「べんつう」と読んでスカトロ文脈を開いておきたい。
あまりの未体験の面白さにPVまでしっかり見てしまった。無論、PVからは何も伝わってこなかった。コンセプトとファーストインプレッションだけで駆動しているコンテンツではないのか。
3つも横文字を使ってしまったが、これは意識が高いのだろうか。
多分、そのうち「シームレス」とか「抜け感」とか「デリバティブ」が出てくるだろう。「クラウド」は、おそらく皆の肉便器として出自の知れないみなしごを宿しているのではないか。
私の勝手な予想だが、いつかボスとして小池百合子が出てきそうな気がする。
「課金はワイズスペンディング」とか言って。
ただ、こういうのはこちらがけしかければけしかけるほどテンプレート化して、攻守ともに得るものなく共倒れしかねない。
ある程度の距離を保ちつつ、文脈の微妙さに鈍感になって一様化していく彼らを脇目に辞書を繰り語彙を耕す方が、よっぽど字意識が高いものと思うが、どうだろう?