他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

さようなら、希臘、それほど楽しくなかった。

スマホをなくした。

なくなった。

このとても狭い、部屋の中で。

困ったことに、なくなっても困らない。

使ってなかったからだ。

時計として、ストップウォッチとして、ちょっと画質がいいだけのカメラとしてしか使っていなかった。

なくなった。

消えた。

机の上にしか存在しえないはずなのに、紙の山を引っ繰り返してもファイルの隙間を見てみても出てこない。

カバンの中を漁れど、敷布団を引っ繰り返せど、数か月ぶりに開ける引き出しの中を探してみても、どこにも見当たらない。

家に毎日寄り付いていた野良猫が、ある日を境に突然来なくなった時の心情はこんな感じなのだろうか。

なくても困らない。ただ、「ない」と思う。

実用的でない面で問題はある。

ロック画面があって七草のボテ腹JSのエロ画像だから、迂闊に起動されるとまずい。

倫理的に揉める。

あと、撮り溜めたゴミの写真がほぼまるままどこかへ行ってしまったことになる。それは少し惜しい。赤青黄の外套を着て横並びになった信号機みたいな3人の少女の後姿とか、筋肉少女帯の『レティクル座妄想』のジャケットみたいな遊具がある公園の写真とか。

住処は2.5階分くらいの高さがあるはずなのだが、料理の換気中に盗まれでもしたのだろうか。

それとも、私があまりにも呆けていて気が付かなかっただけで、外出先で落としたり掏られたりしたのだろうか。

最後に触ったのが何時かも思い出せない。

ないよりは、あった方がいいものもある。

お金とか。

 

外出前に、水筒へ白湯を注いだ。

寝付きと寝起きが死ぬほど悪かったため、白い痺れの残る頭でじっと湯気の立ち昇る様を眺めていた。

くるくる回り、ほどけて消えていく。

窓から差し込む光が、目玉焼きの放った煙の粒子を映し出す。換気扇に、実にゆっくりと呑み込まれていくのが見える。

前触れもなく突然に、煙がコリント様式の装飾にそっくりだと思った。

とてもよく似ている。

しっかりと沸かしたお湯を、今度観察してみればいい。

コップから、ギリシアが立ち現れていた。

水筒は、三分の一も飲まなかった。

 

キルドヤの話。

運100をハードラで作った。

めっちゃ面倒だった。

300万ゴールド弱が芥と消え、1000個の風の小勲章が無に帰し、50枚余りのフォース全回復チケットを失った。

10時間くらいかかったかもしれない。その間にプレイヤーランクが2くらい上がった。

代償として、装備はサクサク掘れる。掘れるだけで、目当ての物は中々出ない(ペンタキュアとか)。

軍団戦上位陣が、ほぼ一様にプレイヤーランクが高い理由の一端を垣間見た気がする。

パラシフは可愛いなあ。マネタイズも、髪型は可愛いなあ。ジャストアイディアに振り回されたいなあ。

 

もう一つコントを思いついた。

監禁されれば、一日に一つのコント台本を書き上げる自信はある。

楽しいなあ。

楽しいのが俺だけなのが楽しくない。

では。