他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ヘアピンで実家の鍵を開けようとしたことがあるが、さっぱり分からなかった。

引っ越しで面倒な事は多々あるが、その中でも一番嫌いな荷詰めを始めた。出発はもうすぐなのだが。遅い。荷詰めを始めた。荷、と言っても、トトロの冒頭でトラックにぎっしりハウルの動く城かよと思わんばかりに詰め込まれていたほどの量があるわけではなく、ちょっと(?)デカいスーツケースひとつと、プリチーなカバン一つに収まるくらいのものなのだが、お布団の上にスーツケースATフィールドを展開し、タンスから衣類を放り出してポイポイ放り込んでいたら、20秒くらいで出来ることが終わってしまった。もともとが衣装持ちな方ではないし、それどころか「こんな服持ってたっけ……?」と己の記憶能力が不安になる始末だった。多分、ここに越してきてからただの一回も手を付けていないはずだ。それくらい覚えがない。机の上にそれなりの頻度で使う書籍を少しだけ出したままにしていて、クローゼットの中に干し終わったけれどどうせすぐに着るものをほっぽっている以外は、そうだな、床に掃除機をかけて、ごみの整理をして、布巾拭きをしておくことくらいだろうか。洗濯サイクルがずれるので、どこかの日で夜中に回しに行って、ついでに初めて使う乾燥機をかけなければいけない。面倒だ。本当に面倒だ。夜逃げ同然に出立する方が楽かと思ったが、火事地震の時のように貴重品さえも持って出られないという事になりかねないので、やはり計画は大事だ。そろそろ、本当に、目的地までの行き方をきちんと調べなければマズい。それもそうだし、不動産屋に「この日のこの時間に入居するんですけど、鉤の受け渡しとかどこでやるんすか?」とメールを打ったっきり返信がない。新居の前で立ち尽くしていろと言うのか。新居とあの会社の事務所、アホほど離れてた。どうなるんだろう。早く返信が欲しい。恋する乙女のように。あなたからの着信音が、聴きたくて。嘘だ。携帯機器は基本全てマナーモードにした上で、消音設定してある。音なんか鳴らない。PCだってイヤホンを挿しっぱなしだから、音が漏れない。だが、スマホ、お前には文句がある。なんだって、お前は、何も言わずにバッテリー充電が切れるのだ。全く使わないが故、4日5日平気で放置していると、ひっそりと画面が真っ暗になって起動に応答しなくなる。またか、と思って充電コードをつなぐが、10パーセントになるまで端末としての操作を受け付けてくれない。死者に鞭打つ気はないが、この役立たずめ、と思う。昨日は夜中の3時に、快刀乱麻を断つがごとく、すぱっと目が覚めた。なぜだか空が赤かったような気がして、へらへら笑って再び床に戻った。二度寝は気持ちがいい。では。