他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

希望なんか入ってなかったり

大体終わった。あとは布巾がけと、深夜のお洗濯だけだ。ここ数日引っ越しの話しかしていないのは、引っ越し準備以外に対して語るべき事をしていないからだ。今日目立った出来事なんて、部屋に至るまでの階段にゴミと小銭が散乱していて、特にイチゴゼリーがすごかったくらいだ。なぜか大量にぶちまけられていて、鼻にむんとくるイチゴの香りが路上と踊り場を満たしていた。どういう理由であのようなメッシーになったのかは、本当に思慮が及ばない。甘ったるい匂いに気分が悪くなった。胸が悪くなる匂いは他にもあって、ここに来てから2回目に、そして最後となる掃除機がけをしたのだが、どういうわけだかここの掃除機は異様に臭い匂いがする。掃除機のパックとノズルの繋ぎ目で存在しそうな臭気を凝縮したスメルが排気される。3時間ほど窓を全開換気してやっとどこかへ消えていく。だからこいつを起動したくなかったのだ。近視極まる眼球のせいで、これまで終ぞ気が付かなかった見えなかったのだけれど、方々に髪の毛が絡まった毛玉というのか、異形の物体がなりを潜めていた。動物をペットとしたことがないが、猫を飼ったらこんな真ん丸毛玉を量産しおるのだろうか。ゲゲゲの鬼太郎で出てきたバックベアードみたいなのがいた。何も言わずに掃除機で吸い込んだ。そういえば、この掃除機、誰かが中身を取り換えているところを目にしたことがないが、もしかして、本当に、ブラックホールを内蔵していて、吸い込んだごみはどこか私の知らないところへ放られているんじゃないだろうな。スーツケースに全部余裕で入るだろうと思っていたら、案外そうでもなくて、多少の「エイヤ」が必要であるらしい。スーツケースに荷詰めをした事がある人間なら、誰もが知っているだろう。全ての荷物をパンドラの箱に収める、極めて腕力任せの叡智。詰め、閉じ、わずかに空いた隙間を、我が身を以て塞ぎ、多少の内蔵物破損リスクには目を閉じ、代わりにスーツケースに封をするための神聖な儀式である。それなりの回数をこなすと、「これくらいの間隙であれば難なく閉じられる」「この隙間、そして乗っかった感覚だと、今回は手強い」等、鼻が利くようになる。簡単な時は、縁側に少し腰を下ろして息抜きする程度の気分でよっこいせすればいいのだけれど、難易度ヘルモードに突入してしまうとさあ大変、20分でも30分でも、汗水垂らしてスーツケースとくんずほぐれつ睦み合うことになる。あれは最悪だ。明日から移動日なので、もしかしたら更新しないかもしれないが、中継地点にインターネットがある事は確認してあるので、十中八九書くだろう。ふぅ。では。