他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

超(音波)のよう(な音を連れ)に舞い、パチンと叩かれる。

『上野さんは不器用』4巻と『キルミーベイベー』9巻を読んだ。ずっと笑っていた。上野さんの方は、全く理由を覚えていないのだけど、日帰り深夜バスで兵庫県に行った時に、オタクショップがみっちり詰まっているとても大きな商業施設があって、そこのある店舗店頭で試し読み解放されているものをふと手に取って存在を知った。結構前のことである。めちゃくちゃに面白かったので、東京に帰ってすぐ買った。幾何学的なラインが情緒のぐちゃぐちゃを内包していて、面白い画面作りをする人だ。すごくどうでもいい時に、ふと出会ったものはよくよく覚えている。そうだ、あの時は死ぬほど気分が悪くて吐きそうだったのだ。紙みたいな顔色を、冗談じゃなくしていたと思う。キルミーベイベーは言うまでもない。ミニマムな笑いの、ひとつの完成形と言えるだろう。いつからかほぼ一連ごとに流血沙汰が当たり前になってきたが、それでも変わらずブチ抜けて面白い。基本的には、やすなが突っかけて、ソーニャちゃんがキレる応酬を続けているだけなのだが、不思議と飽きもせず面白い。人生で「読み返したシリーズ」というのは、思いの外少なくて、面白いという記憶はあってもどんなだったか仔細には覚えていないものがほとんどなのだけど、キルミーベイベーは数少ない読み返したことのある作品のうちの一つである。思い入れの多寡とか関係なくて、ただなんとなしに、暇だな〜と思って手を伸ばして繰り直す事が少ないのだ。買い切りという行為を、地でやっている気がする。さっき蝿を叩いた。東京の蝿は云々、どこそこの蝿は云々、といちいちつらまえて確かめたことはないのだが、広島で殺める蚊は黒かった記憶がある。一方、東京の蚊は茶色い。種類が違うのだろうか。ヒガシニホン蚊とニシニホン蚊、的な? きっともっときちんとした区別があるに違いないが、虫に愛着がないのでそっと脇に置いて、ゴミ箱に入れておく。蚊の死体(死体という表現は適切なのだろうか? 遺体、遺骸、はて?)の処理方法は、どういうのが最もそれらしいのかな、とゴミ箱に捨てながら思う。窓をカラカラと開けて、屋外につまみ出すのが正解なのか。車に乗っている時に、抜け毛をウインドウから捨てる人がいるように。それとも、ティッシュに包んで丁寧に破棄するのが、生命の尊厳とかなんとか、その辺的にまともなのだろうか。人によっては、潰したそのままズボンで拭ってそれっきりだったり、床に落としてそのままだったりするのだろう。命の処理方法が分からないな。二礼二拍手一礼のような、明確なカタがあればこんな苦悩もなくて済むのに。ああ、かゆい。