他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

3LDK(ロング・ダーク・ヘア)

会う人会う人に「髪長くない?」と言われるくらいには髪が伸びたが、ここまで頭髪をほったらかしにしておいて、全く得るものなしというわけではない。さもなくば、世の中から黒髪ロング処女を希求する御仁がいなくなってしまう。メリットがあるからこそ、物事はあるのだ。大体の場合。なぜかデメリットしかないのに存在するものもないではない。髪の話に戻ると、目に見えて髪の毛が日常に存在する。どういう事かと言うと、眉間より上方に前髪先端が位置する場合、まず視界に毛髪が入ってくる事はないと言っていい。とにかく毎日毎時毎秒毎瞬視界をチラチラ、いやさドッカリ居座って退くことがない。おそらく前髪を垂らしておくと視力が落ちるというのはこのあたりに起因するのだろうから、これ以上網膜が衰退すると困るため前髪は頭頂でまとめている。『けいおん!』の田井中りっちゃんを思い出してもらえればよろしい。私は目が悪いので視力が壊滅的なので、床に散らばる抜け毛なる存在は床に座る時くらいしか意識できないのだが(見えないからね)、マシな椅子がない現状自宅では床に腰を下ろす事が多く、その度にそこかしこで吹き溜まりになっているふわふわの塊を目にする。人間、1日で思った以上に、冗談じゃなくどんどん毛が抜けているらしい。これはきっと毎日掃除機をかけたとしても元通りになるほどの代謝であるから、もしあなたが男性で、ついでにパートナーの頭髪が長い場合は、抜け毛に対してどれほど寛容になるか或いは神経質になるかというのは一度想像しておいたほうがいい。すごい。もしあなたがキューティクル探偵因幡なら話は別だが、そんなケーススタディはさっぱり役に立たないので、こっそりコロコロをかける役に徹するか掃除機を毎日使役してもらうか、何かしらの態度を決めておくべきだ。これは本当にすごいぞ。延長線上で言えば、朝起きた時の枕元もすごい。ふぁっさーとしている。夫婦でダブルベッドに寝て、朝起きて横の顔を見る前に、もしや抜け毛の密度の方が目につくのではないかしらんというほどには毛が抜けている。人間、寝ている間も生きているのである。がしがしと髪の毛を掻きながら考える。大体指の水かきに数本引っかかってくる。うむむ。切るのも面倒だが、長いのも面倒であり、しかし坊主頭だと「背後から頭部に襲いかかられた時にダメージの軽減を図れない」という致命的な欠点を抱えることになり、それは大層嫌である。工事現場の側を通り過ぎる時も、鉄骨が上から落ちて来ても多少は頭髪が守ってくれると本気で思っているのだから。結局、なんで女性は髪が長くても何も言われないのに男性は髪が長いと何か言われるのだろう? という疑問が解決しないからなのだが。