他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

♪うさぎおいしいかのやま

赴いた店が休みだった。土曜日の営業日程を見ると、「やる時はやるしやらない時はやらないよ!」という感じの事が書いてあって、虚脱感がすごかった。今日は運悪く、「やらない時」に当たってしまったというわけである。ともかく、これのせいで週明けの予定が少し狂ってしまったので、どうにかしなければならない。午後は魚屋とかスーパーに行った。魚屋に行ってついた服の匂いが未だにとれなくて、鼻を近づけるとうっすらと生臭い香りが漂ってくる。死体をホルマリン漬けにするバイトは身体にホルマリンの臭いがつくと言うが、たった一瞬でもこれほど臭いがつくのである、かのバイトは想像するに余りある。順番は前後するが、まさかのお休み門前払いを食った冒頭の店からすぐ近くにある商店街で、何を買ってきたかと言うと、ずばり、「野兎」である。野ウサギ。ノウサギ。脳詐欺。wild rabbit. 冗談を言っているのではなく、本当に売っていた。最初は4kgくらいある豚の脚でも買って帰ろうと思ったのだが、野兎の放つ圧倒的存在感、レアリティ、その他諸々の色々に導かれ、買ってきてしまった。どれくらい気圧される存在だったかというと、下の写真を見てもらえれば一目瞭然だと思う。いや、だから、目は2つあるんだって。

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いかがだろうか。この圧倒的な「元々生きていました」と訴求してくる、力強い生物感。内臓も一部平然と残っており、キンタマくらいの大きさの腎臓も元の位置についたままである。あばらもありありと分かる。首が切り落とされたのだろうなという細い管みたいな場所もある。俺が今持っているのは肉塊なのだなとめちゃくちゃに分かる。ついでに言うと、このアングルで撮ると「レイプされた後」みたいな感じになった。

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ひとつしか陳列されていなかったので、多分レアもの掘り出しものであったのだろう。その割には安かった。1000円ちょっとくらいだったか。この前買った豚の膝は今日はなかったので、あれもレアアイテムだったのかもしれない。肝心の味だが、結構獣臭い。塩と胡椒をこれでもかと擦り込んで、切れ目を入れてニンニクをインサートし、オーブンにぶち込んだ。難しい事は考えなくてよい。基本、食べ物は加熱すれば食べられるのである。かなりしっかりした身であり、味付けを蹴り飛ばすほど(ウサギだから!)野性味がある。ポン酢をかけて食べるととても美味しかったので、ウサギ+ポン酢=「うさぽん」という新しいワードを生み出して遊んでいた。うさぽん美味しい。なお、首筋あたりの肉は吐き気がするほど臭いので、かぶりつく際は注意されたし。マジで臭い。ちょっとトラウマになるレベルだった。それ以外は、まあ、イロモノにしては美味しかったと思う。ありがとううさぽん。安らかに眠れ。