他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

類が呼ぶものは

それひとつで味が決まる系アイテムの一つとして、『鍋キューブ』を大変推している。緑色のパッケージのやつは美味しかった覚えがある。発売直後に母が買ってきていて、その実力を知ったのだったはずだ。鍋キューブはうまい。向こう数十年のインスタント煮込み調味料ランキングベスト5から外れなさそうな程度には。この前の食料調達で、鍋キューブの系譜に連なる「入れて具材と一緒に煮込むだけで完成しますよ、簡単ですよ」系アイテムが並ぶ棚を見つけた。おおよそ、249円+税で4食分入りという価格帯で競争が展開されているらしい。大体の鍋キューブシリーズがよいのは知っていたので、気まぐれで、一番手近にあったが故に、エバラ『プチッと鍋』(坦々鍋)を買ってきた。今日初めて中身を見たが、転生に失敗したコーヒーフレッシュぐらいデカかった。ちょっと大きめの胡麻団子くらいあった。実力を見せてもらおうかと鍋に中身をぶちまけたら、容器の底にゴマ成分が全部残った。後で知ったが、使用前にはよく振らないといけなかったようだ。コーヒーフレッシュを振る習慣がないので、まさかこんな大きくない容器で攪拌の必要があるとは思わなかった。どうにか分離しないように頑張れなかったのかと不平の一つや二つでも漏らしたくなるが、問題なく排出されていったのはマーラー油の部分だったので、さすがに無理そうだ。その点、鍋キューブは全て固形にまとめる事でその類の引っ掛かりがないし、容器にほんのり残った内容物を見て「もったいない、けど取れるわけでもない」と貧乏根性を痛めつけてもこない。ビバ、固形調味料。あとは、想像以下にゴマもマーラーも感じず、なんか味がするだけの水煮に成り果てたくらいしか言う事がない。タレを作るのは上手いくせに、こっちはダメなのか。まあ、適材適所とも言うし、戦場に歯ブラシを持ってこられても困る。敵兵の味蕾をブラッシングで掃討したところで、ほとんど意味はあるまい。直腸粘膜をバリカタブラシで抉り取ればそれまた兵器とも言えなくはないが、正当な使用法ではないというのか、常識的な範囲内での使途でなければそれは考慮に値してはいけない。いや、それ以前に、歯ブラシの兵器的用法を考案するのが間違っていた? だけれど、手指の間にナイフを挟んで投擲してくる敵がいるのだから、同じように歯ブラシを挟んでぶん投げてくる敵がいてもいい気はする。デンタルキラーとか言って。投げた歯ブラシで歯を一本一本へし折ってくる敵。