他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

高血圧飼育小屋

今日も人参を銀杏切りにしてしまった。いつも銀杏切りをする。99パーセントを超える確率で銀杏切りする。毎日人参を食べているので、一ヶ月に30銀杏切りポイントを獲得していることになる。人参銀杏切りポイントショップがあったら、一番いい商品と交換できるくらいヘビーローテーションしている。丸亀のうどん券だったらすごい事になっている。それくらい銀杏切りをする。全日本男子銀杏切り技能選手権みたいなものがあったら、地区代表くらいにはなれるのではないかと思ってしまうくらいに無意識で切る。人参を半分に切って、それを軸の正中線で切って、半月型になった正中線で切り、あとはひたすら銀杏型を機械的な包丁さばきで生産する。この円周4分の1の形を、どうしても求めてしまう。他にも短冊切り(野菜炒めっぽい)や細切り(てんぷら粉でまとめて揚げると甘くて美味しい)があるのは重々承知の上で、とりあえずどんな調理方法であっても料理であっても銀杏切りをする。火が通りやすいからとかレス・ザン・一口サイズで食べやすいからとか、いろんな理由をくっつける事はできるのだけれど、一番の理由は「考えなくてもいいから」だと思う。日中頭を使って、晩御飯を作るその20分程度の間だけ、頭を空っぽにしてもいいじゃない、ねえそうじゃない? さあ今夜も銀杏切りだわっしょいという事になるのであろう。トウチジャンという調味料を買ってきたので、味見してみると、舐めて風味が脳に駆け上がった瞬間に、「あっ、これイギリスにいる時にめちゃくちゃ食べたやつだ!!!」と気づいた。黒くて、しょっぱくて、独特の香りがして、よく分からん黒い豆が入っているあれは、トウチジャン(豆鼓醤)という名前だったらしい。いくら李錦記とはいえ、イギリスのスーパー店頭に並ぶ時は商品名が英語表記になるため、まったく気がつかなかった。昆布やらなんやらを使って作る自家製の焼肉のたれがあるのだけれど、あれの味わいにとても似ている。油ぎった旨味、とでも言おうか。かなりパンチの効いた味なので、炒め物やしっかりした肉料理に使うと相当以上の満足感をドーピングできる魅惑の調味料だ。なお、本当に塩味が濃いので、食事の後は味蕾がしばらく役に立たなくなる事には目を瞑らざるを得ない。体に悪いものが美味しいという事は往往にしてあるのだから。さて、今晩御飯を作っているのだけれど、ブラジル産解凍鶏肉に羽が残っていた。こんなんが許されるのはヨーロッパだけだぞ。