他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

開いた口を塞ぐために突っ込む

晩御飯を作る途上で、ネギをビニールから出そうと引っ張った。上部緑色部分の一部がアホ毛のように飛び出しており、そこが引っかかって大層な摩擦となり抵抗となり、なかなか取り出せなかった。ははーん、と私は思った。触手陵辱モノで、体内に(胎内に)侵入した後、変なコブやら何やらが形成されて抜けなくなるのは、つまりこういう事か、と思ったのである。別に気づかなくてもいい、全く気がつく必要のなかったこの世の真実の一つに気が付いた。今日も、鶏もも正肉の皮裏にびっしりついている脂をこそげ落とすのに苦労した。まともなスーパーなら正肉で出す前に常識的な範囲内で除いておいてくれるものである。自分の手で除去していると、「もしこの手間をかけなかったら、体内にこのやべーカタマリが吸収されるんだよな……」と思い、健康的な食事をしようという気力を呼び覚ますので、小学校の家庭科の時間には「鶏肉の脂を取り除く実習」があっても良いと思う。前にも小学校の家庭科科目の話をした気がするが、それはまあいい。あの脂の白は、絵の具として発売されてもいいほど特徴的な色を有している。アブラホワイト。モンハンのフルフルも、そういえば結構いいホワイトをしている。今思い出すと、フルフルってチンコみたいな頭部をしていた。白いの(電気バリバリ)出すし。通りがかった店が、「閉店感謝セール」というものを開催していた。何度も通りがかった事があるが、それはもう、客が入っているのを一度も見た事がなかったので、まあ閉店もむべなるかなという感じではある(歩いて2分ほどの距離にある同業他店に客が入っているのも見た事がないが)。だが、しかし、「閉店感謝セール」とはこれいかに、と思ったのである。確かに、現状に照らしてみれば「閉店感謝セール」としか言いようはないのであるが、これだと「皆さんのおかげで閉店できます! ありがとうございます! 感謝の気持ちを込めて、セールにてご奉仕させていただきます!」というような感じになって、破滅思考の起業家が抱えるフェチに付き合っているような気分になってしまう。けれど、やっぱり、短い言葉で「私たちは閉店してしまうのですけれど、最後の最後に、ぜひご奉仕させてください」、要するに「最後の瞬間くらい、ちょっと買い物してってくれてもええんとちゃうの」という嘆願を表すには、「閉店感謝セール」というむず痒い字面に落ち着く他ないのであろう。閉店にあたっての感謝セール、だとどうにも締まらない。二重の意味で。