他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ケラチンをしゃぶる

歩きながらものを食べるのは行儀が良くない気がしていたが、チュロスやソフトクリームは歩きながら食べてもなんとなくセーフな感じがあるし、スーパーの近所で「肉まんを食べながら同僚と別れるサラリーマン」を見たので、別にいいんじゃないかという結論に至り、食材を買い出しついでに、夜に向かうスーパー固有の割引おにぎりを2つ買って、食べながら歩いて帰って来た。歩きながら食べていると、それも通常歩行とペースを変えずどんどん歩いていると、ものを食べづらいという事を知った。まずおにぎりを持つ手が揺れるし、その揺れとはまた少し違った様相で体幹が揺れる。うっかりうっかりすると、顔面にパイ投げみたいにおにぎりがぐしゃりと衝突しそうになる。こんな不便に困り顔をしながらおにぎりを食べるくらいならどこかベンチにでも腰掛けて落ち着いて食べた方がいいに決まっているが、歩きながら食べながら帰路につくと決めたのであえてその困難を飲み込んでもしゃもしゃしていた。雨で濡れたタイルはめちゃくちゃ滑りやすいという事も分かった。危ない。オムライス風おにぎりと、鳥つくねおにぎりを食べていた。オムライス風おにぎりは、一応ちゃんとチキンライスで卵の衣服を着せられていて、チキンもチキンと分かる程度のチキンで、しょうもない味だけどケチャップっぽい風味はして、別に「風」は必要ないんじゃないかと思ったのだが、卵でご飯全てをお包みしていないとオムライスと名乗れない、みたいな企業側の矜持みたいなものがあるのかもしれないと想像したが、まあなんかあるのだろう。鳥つくねおにぎりは、鳥つくねおにぎりですね、との感想だけを上梓したい。他には特に何もない。鳥つくねですね、肉があまりにさらさらで歯ごたえがないくらいですけどね。以上である。前はチューブだったので今度は缶の豆板醤を買って来たら、中身が潤っていたのでそういうもんなのかなと早合点してしまったが、食べてみたところ、その潤いは油がもたらしているという事が分かってしまった。迂闊にいっぱい入れると胸焼けするので、今度から気をつけようと糞の悪い胸で思った。胸糞悪いをこんなパラフレーズしちゃいけない気がする。知り合いに髪の長い人(男)がいて、十中八九髪を結んでいるのだけれど、今日は結んでいなかった。「なんでー? なんでなんでー?」と聞いてから、「もしかして女子力ですか……?」と聞いたら「そうだよ」と返ってきた。人生で一番まともに女子力という言葉を文脈の中に置いた瞬間だった。