他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

絶乳

美味しさはある程度を超えると輪郭がぼやけてそれ以上の理解が進展しなくなる感覚だと思われるので、その点で「めちゃくちゃ美味〜い!!!」と目からビームとかが出なさそうなのがヨーグルトかなぁ、と思う。ヨーグルトはだいたい漏れなくヨーグルトの味がして、加糖無糖など多少の差異こそあるが、どう転んでも結局はヨーグルトの範疇を逸脱する事なくヨーグルトの味がするだろう。カレーがだいたいカレーの味がするのと同じ事だ。カレーと違うところは、絶する美味さみたいなものをヨーグルトには求められないのではないか、という、こちらに限界を引かせてしまうヨーグルトのヨーグルト性である。その厚い壁を打ち破るヨーグルトがあれば、ぜひ食べさせてもらいたい。寒くなってきたし、フライパンが油でテラテラになってしまったので、お湯を沸かして洗い物をした。冷たい水で洗い物をしていると血管が萎縮し手が痛いが、お湯で洗い物をしていると、洗剤とお湯の共同戦線によって手の脂が綺麗さっぱり流されていくのを感じて心が痛い。明らかに洗い物の前と比べて手がサラサラしており、そろそろニベアか何かしらのハンドクリームに訴求しなければならない季節がやってきたのかとあかぎれの引き締まる思いである。手荒れには絆創膏よりも、よく分からないが塗りつけてある程度の時間を経るとかぴかぴの防護壁を作る、プラスチックバルーンの原料みたいなあれがいい。夏の夜、ふくらはぎを蚊に刺されて痒みを覚える場所に暗がりの中チューブを探して塗りつけたところ、一向に痒みが治まらないのでどういう事だと電気をつけたら、ムヒの類ではなく、透明液状絆創膏を塗布していた経験がある。痒い場所に痒み止めを塗りたいのに、まさにその場所に防壁が張られているものだから難儀した。真冬に乗り込もうという時節に夏の話をしてしまった。スイカバーのパッケージにいる、オレンジとピンクのカバをスイカに突き刺して、スイカバーをそのスイカに刺突して黒ひげ危機一発ができるおもちゃが発売されると面白いと思うが、まだ出ていないと思う。スイカバーは問答無用で夏のアイスの花形であるから、開発してもいいとは思う。他の花形候補は、ダブルソーダである。沸かしたお湯でうがいをすると、口腔から湯気がゆるゆると立ち昇る光景を観察する事ができた。冬の朝でもないのに。どうしても寂しくなったら、一人で都市を破壊する怪獣ごっこができるな、と思った。