他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

狭あい器

先日、お家のすぐそばで道路工事をしていたのだけれど、その通知看板に「狭あい道路拡張工事を行なっています」と書かれてあった。「狭あい」? 「せまあい」道路って、大の大人が使う言葉だろうか、と思った。狭あい道路を拡張していますとは、自動車で遊んでいる子供も言わないだろう。そもそも車が通れないほど狭い道路を想定しなさそうな気がするが、しかしその際には「せまい」と言うはずで、「せまあい」とおかしなところを長音にしたりはしないと思う。せまあい、ってなんなんだ? とその後2日間くらい考えていたのだが、あれは恐らくしなくても「狭隘道路」を工事していたのだろうと思い当たった。「狭隘」と読む。「隘路」という言葉があるので(英語ではdefileという。役に立たないだろうが、知っておいて脳みそのメモリを無駄遣いするにはうってつけだろう)、疑いの余地はない。それにしても、狭い道路を広くしていますと分かりやすく言うのではなく、狭隘道路を拡張していますとの言を採用したのは、一体どんな動機があってのことなのだろう。ずっと不思議で仕方がない。その辺の事情に詳しい人がいたら教えて欲しい。電車のホームで、この言い方はおかしくて「駅のホームで」が多分まともなのだが、電車のホームと言ってしまっても通じてしまう、ぽけーっと電車を待っていたら、こちら側とあちら側、両方のアナウンスが一斉に流れ始めて、『お待たせいたしました、○○番線に△△行きが参ります』が重複し、何番線に何処行きの電車が滑り込んでくるのかさっぱり分からなかった。あんまりこういう事は駅で経験したことがなくて、滅多に起こらないようになっているのではないかと思うのだが、滅多にない方に遭遇した。2車線しかないので迷いようがないのは確かだが、一応こんな事態もあるのだな、と。道を歩いていく結い髪の女性、その結び目の根元に、ジェットストリームが突き刺さっていた。あの、スラスラ書ける事で一部に熱狂的なファンを抱えているシャーペン界のクルトガ的存在、ジェットストリームが、後ろでお団子にまとめられた髪の根元にぐっさー、と刺さっていたのだ。我が目を疑い、後ろ姿を4度5度と眺めたが、どう見ても、どう贔屓目に見ようと頑張っても、ジェットストリーム(黒インキ)だった。編み物をする時の木の棒みたいなのを装飾として挿している人は見たことがあるが、それにしてもボールペンとは……。競馬場にいるおじさんが、耳に鉛筆を掛けているのと同じようなものなのだろうか。