他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

火の手を伸ばして

一週間くらい前から、夜の9時くらいに外から拍子木が聞こえる。続いて、おじさんの「火のぉ〜用心」『火のぉ〜用心』という掛け声が聞こえてくる。町内会の有志皆様による、火の元に気をつけましょうキャンペーンである。防災運動とか防火運動とか色々言い方が浮かんだのだが、要するに何が言いたいのかを具体的に噛みほぐして吐いてみるとものすごくダサいキャンペーンになった。しかし、火気には気をつけましょう、年末で気が緩んでいるかもしれないし、家無しで年を越したくないし、ガス栓とかチェックだよチェック、という事なのだろう。台所にIH調理器具がでーんと鎮座している人間からすると、火気って何だと思ってしまうのだけれど、電気系統からの火事もゼロではないので気をつけるに越した事はない。それにしても、IHを導入した結果、日常で「火」(ファイア)を見なくなった。もしかすると、喫煙者でもない限り、日々の光景の中に炎が存在する機会がないのかもしれない。……冷静に列挙していくまでもなく、ない、よな……? ないと思う。2日前に忘れていて書きそびれた事があるので数日遅れで記録に残しておくと、人生で初めてゴーゴーカレーに行った。あのゴリラマークのカレー屋さんである。アリさんマークの引越センターと同じくらいに、ゴリラマークのカレー屋さんだ。外食でわざわざカレーを選ぶ必要性をほとんど感じず、またCoco壱番屋がカレーのくせにべらぼうに高い料金をとるので、「外で食うカレーは高い」という意識を持っていたのだが、ちまちまゴリラの前を通るたびにメニュー表を眺め、こっちはあまり法外な値段ではないな、と確認したので、一回くらいは行っておこうと決心し、入店したのである。黄色さが目に刺さる程度は、ドン・キホーテ店内の商品が視界に雑然と殴り込んでくるあの濁流みたいな感覚に近い。まさかの券売機システムだったのでびっくりした。ついでに、UIもかなり使いづらかったのでびっくりした。店内に延々ゴーゴーカレーチャンネルが流れている。グループ独自で持っているチャンネルらしい。よく分からない、20年くらい前のテレビみたいな質の絶妙クオリティの自社広告が流れ、CMが流れ、塙(兄の方)のMVが流れる。ものすごくとっちらかっていた。何も考えずメジャーカレーを頼んだ。おっきい方がいいかな、と食べ物を選ぶ時にどうしても考える。チキンカツ2枚とソーセージ3本、ゆで卵が乗っていた。ルーが黒々している。カレーも美味しかったはずなのだが、予想だにせずチキンカツがものすごく美味しかったのでそちらの味を忘れてしまった。また行くと思う。