他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ブロッコリーのてっぺんの方は掃除道具みたい

バナナマンのライブDVDを観ながらヘラヘラしていたら一日が終わって日がとっぷり暮れていた。朝方にヤマトの兄ちゃんがアマゾンの荷物を届けに来た。昼前にもう一回同じ兄ちゃんが来た。もう一つ荷物があるのを見落としていたらしい。二つ目にもサインをさらさら書いてやるかと思ったら、「お名前こちらで書いときますんで! こちらで間違いないですよね!」と満面の笑みで、ファンキーモンキーベイビーズのCDジャケットかと思うほどの満面の笑みで、業者用のシールを剥がして私に見せてきた。はい、はい、これで合ってます間違いないです大丈夫です。帰っていった。届け先のサインを配達員が、当事者の合意があるとは言え、配達員が代筆しちゃうのは大丈夫なのだろうか、と思った。そういう事、していいのかしら。割とギリギリな気がする。二回もお騒がせして、お時間取らせちゃってごめんなさいね! あとはこっちでやっときますんで! という事なのだろうか。それにしても眩しい笑顔だった。目が焼けるかと思った。あんなに純粋な笑みを浮かべる事ができる人間が存在するその事実に、心が苦しい。ゴミ箱がパンッパンになって、鼻をかんだティッシュがコロリとまろび出る程になった瞬間、「これはもうやるしかない、今しかない、今を逃したらまた絶対暫くやらないぞ」と天啓を得て、ゴミ袋をくくって玄関に放り、空いた米袋を畳んで資源ゴミ置場に安置し、掃除機を引きずり出して数ヶ月の澱を吸い込みにかかった。目が悪いので細かいゴミが全然見えず、気を抜いていると掃除せずに長期間が経過する。掃除の神様がゴミ箱から語りかけてきた景気を逃せば、次は何週間後になるか分からない。不穏な形状を成した抜け毛のマリモやどこから湧いてきたのか皆目見当もつかない綿埃を粛清した。部屋はどうしてこうも汚れるのか。分からん。ものすごく美味しいパセリってありうるのかしら、と思った。ものすごく美味しいパセリ。美食家が大枚をはたいてでも舌鼓を打ちたいと思うような、そんなパセリ。パセリって、そもそも、欲求の対象になり得るのだろうか。肉や魚ではなくて、葉っぱだし、それも相当普段から脇役遣いをされている葉っぱである。小学校の給食においては、名だたる悪者の筆頭のうちに含まれるといってもいいだろう。そんな、圧倒するような質量だとか牽引するようなカリスマだとか、そういう資質を感じないパセリは、果たしてピンスポットで浮き上がる事があるのだろうか。