他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

時代の濡れ衣を被り

約半年ぶりに実家に帰ると、鳥の声がした。家に鳥(インコ)が増えていた。クリスマスに何も買わなかったのもアレだからと、母が弟に買ってくれたようだ。名前は「こゆき」らしい。白いからだと思われる。弟のネーミングセンスはかなり終わっている方なのだが、置きに行くとこうなるのかと思った。今日になってから、狂ったようにエサを食べまくっている。動物を普段見る事がないので、ウケるという感想が頭の中を占めている。ウケる。日中、ふらふらと雪が降っていた。さんさんとスノーフレークが降っている瞬間もあり、陽の光に当たってたちまち溶けていくようなしょっぼい雪の瞬間もあった。最寄りのブックオフに行ったら、夏に行った前回とフロアの配置が変わっていた。いや、もっと正確に言うと、成年向けコミックのエリアが大幅に変わっていた。フロアの真反対側に移動していた。ゲーム売り場が近くにあるので、子供の教育によろしくないという理由ではないかと思われる。性の目覚めを迎えて周囲から情報を経て自覚的に情報を処理できるようになるまで、アダルトの4文字なんて、ただのカタカナ4文字にしか過ぎないからね。東京の店舗に比べると割り当てられている棚が少ないが、ざーっと目を通した。こういう所に掘り出し物が眠っているのかもしれないと思って見ると、掘り出し物が眠っているような気になってくるので自己催眠は重要である。特に掘り出し物はなかったが。ちまちま私が自分で所持している単行本が確認され、売られてしまったそいつの背表紙に哀愁を感じていた。これはもう歴史的文化的遺産であって、実用に耐えるかどうかは割と審議にかけた方がいいのではないかというものも結構あった。何でこんなものが商品として並んでいるのか、と思う場面に遭遇する事があるが、あれは恐らく売り場担当が担当であるだけでよく知らない場合も少なからず、むしろ数多く存在するからなのだろうと思って見ているけれど、こんな推察で合っているのだろうか。コミックの横に、アダルト雑誌の棚が続いている。雑誌にはとんと詳しくないのでどう見てどう評価すれば分からないのが歯痒く口惜しかったのだが、2005年発売のエロアニメ総力特集を組んだ雑誌などもあり、これはある視点を持って攫えばかなり面白い棚なのだろうと伺われた。著名人との対面後に「私の知識が及ばないばっかりに」と悔しがっている人間の気持ちがさっぱり分からなかったのだが、もしかしたら、私が今日あの棚に感じた感情の欠片がそれに近かったのやもしれない。