他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

受け流し目

仲のいいやつ(女)が年明けのすぐ後にお茶でもしねーかと誘って来て、やつは異常に心の振幅が合う稀有な人間なので二つ返事で快諾して3日後にメールを返したのだが、さすがに両者いい年でもあるしどこかそれなりの喫茶店かどこかにでも読んでくれるのかと思ったら、まさかの最寄りド地方デパート上階のフードコートを指定してきた。私は構わないが、お前は本当にそれでいいのかと詰問したくなるような埃っぽくイモい場所であり、おまけに一番ナウい店舗が最近撤退したばかりだという。中高生が勉強しに来ているのがちらほら見え、子連れのおじいちゃんおばあちゃんが目立つ絶妙に地方感を滲み出させている地方オブ地方なスポットである。まさか先方からあの場所を指定してくるとは、いや、まあ、可能性としてはかなり濃厚に残っている。というのも、高校生だった当時、やつは私とは別の高校に進学したのだが、それなりの頻度で会って雑談をする機会を積極的に持っていた。その会合開催場所が、そこのフードコートだったのだ。午後1時に会ってからずっとただひたすら喋り続け、午後8時に帰るという何の中身もない、本当に純粋な雑談をしていた。愚にもつかない事からとても口にはのぼせないほどアレな内容まで、とりどり様々喧々諤々していた。あちらから出してくる情報のインパクトの方が強烈なので、ほとんどそっちの内容しか覚えていないのだが……。とりあえず、カレンダーをめくってすぐの予定が入った。その後はしばらくまた何にもないので、しばらく噛み続けるガムにさせてもらいたい。一日の時間を棒グラフみたいに表現して、この時間は何をした、この時間は何をした、といちいち塗りつぶしてラベルをつけて可視化すると、自分の一日はものすごくモノな事になるだろうなと思って、怖いので考えるのをやめた。モノは単一という意味の方のモノである。前向きな内容のコンテンツに触れているととってもしょんぼりするのだが、そっちの方が多い。鏡餅は多分多段の方が多いが、それと同じくらい多いだろう。前を向くでもなく後ろを向くでもなく、横を向いて横にいる何かしらを見つめ続けて、どれくらいの距離を歩き続けて歩いて来たのか、ふと気になって後ろを振り向いた時に分かるような、そんな進行の仕方で生きていきたいものだが、背中を小突いてくるものであったり前方から瘴気を流して意識を阻害してくるものであったり、横を見続けている事をどうにも許してくれない。目が横についていればよかったのだろうか。