他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

メスはあまり喋らないらしい

餅がお椀何杯分の米粒を含有しているのか想像するとぞっとするので、何も考えないようにしている。拾った財布の中身がいったいいくらなのか想像せずに、そっと無言で交番に届ける行為に似ている。拾った財布を交番に届けた事はないのだが。駅改札のチャージ機に忘れられていたそれなりまあまあのお財布を駅員にお届け出した事がある程度だ。そういえばあれはきちんと持ち主に帰ったのだろうか。女性ものだったから中身を開けるのは躊躇するが、男物だからと言って気軽に中身をオープンできるかと言えばそれはまた別の話だろう。女性ものの方が気楽に開けられるという人もいるはずだ。私はどちらも開封に気が進まない。……何の話だ? いつの間にか家族に増えていたインコと遊んでいた。正直動物は好きではないのだが、母弟が愛玩している事もあるし、なんかこう、家庭内でまで無理して嗜癖を押し通して変な空気になるのも嫌だし、ものすごい頻度で私の行動範囲に被ってくるので、これはもうさっさと仲良くなって私の方が受け入れて楽になってしまった方がいいなと判断したためである。離婚した親が突然再婚してお家に知らない大人が家族として増え年齢も満足に行かないため唯々諾々と受け入れるしかない連れ子の気分は多分こんなものなのだろうと母に言ったら変な顔をしていた。変な空気にしないために頑張ってみたところ、変な顔を招いてしまった。因果は変なところで繋がり巡っているものだ。実際取り合い始めてみると事前に想像していたほど面倒なものでもない。でっかい鳥でもなくちっこいインコなので生物としての圧迫感が薄い、のだろう。多分。分からん。指にとめた時の重量感とか、食い込む鉤爪の肉を抉る感じとか。暖かく遮蔽感があるので落ち着くのであろう私のうなじに髪の毛に紛れて潜り込んでいる時に伝わる、腹の異常な生物としての熱(カロリー)。生き物って真面目に向き合うと生物なのだなと気づいた。動物園のふれあいコーナーでリスを撫でてみると、毛の硬さや齧歯類の体温が分かるのだろう。そう考えると、頭の中に入っている動物の知識は想像上の動物に関するものであって、地に足ついたものではないのだなと思う。今日だけで4回くらいウンコされた。水気が多くとろとろしており、鳥のウンコかくやという感じだ。弟が小さかった時にゲロした時も、ただ温かいだけの水流みたいなものを浴びた事があるが、あれを思い出した。ウンコされた後のじゃんけんには滅法強かった。