他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

砂糖容器に水流し込む妖怪

トイレで大きい方を済ませた後に、レバーに手をかけて流そうとすると、結構な頻度で「ババアとホテルに行ったら突然机の上に雑誌を広げてその上にウンコして『これ食ったらベンツ買ってあげる』と言ってきた」というエピソードを思い出す。自分のものといまだ知らぬババアのそれをと頭の中で比較しながら、いざとなった時、目の前に蜘蛛の糸として輝く光明がウンコを食べるしかなくなった時、俺は果たしてウンコを食えるだろうかと思う。うーん、との結論を出して流す。あのエピソードを投稿した当の本人は、ベンツを生み出す錬金術の代償として、ババアのウンコを食ったのだろうか。結末までは書かれていなかったので、その帰結については想像する他ない。でも、おそらく一生解決しない問題なので、私が死ぬ段になっても消化しきれず体内に残ってウンコにはならないままだろう。お出かけしてエロ漫画を買いに行った。成人向けコーナーに入るとどうしようもなく心持ちが落ち着くのだが、外に出るのが嫌すぎるとはいえ、居慣れた雰囲気の空間に身を置くと鎮静作用があるのかもしれない。はたまた、そこら中で溢れかえっている表象の氾濫で、普段ほぼ死滅し活動を停止している脳味噌が、また別の意味で圧倒され活動を諦め無駄な事を考えずに済み、直前のこんがらがりから束の間だけ目をそらす事ができるからかもしれない。射精障害ではないけれど、メンタルがオーバードーズのあまり本格的に絶死している可能性はゼロではないと思っている。でも、やはり成人向けエリアの売り場をさーっと流し見していると落ち着くのは確かである。最近、スーパーの買い出しではカード払いをするのが常になってしまい、それ以外に何か買うにしてもやっぱりネット決済で落としてしまう事ばかりなので、久方ぶりに現金を触った。思ったより入っていなかった。小銭を増やしたくないがゆえ会計で小銭にかかずらうというねじれにいた。何も考えず、通帳の上だけで行われる足し算引き算くらいにしか捉えられないカード決済の方が、よほど現実離れしていて実体がなくていいじゃなか、と思った。惣菜コーナーに、チーズチキンカツという、衣と肉の間に明らかにやばそうな脂の地層があり、名前にチーズと入っているくせにどこにチーズがあるのかさっぱり分からない「終わった味」のするやつがあって、これをレンジでチンして2枚一気に食べると、それはそれはもう本当に人間の尊厳が欠かれたような気がするので、今日も食べた。ただ劣悪な脂塊を押し込んでいるだけだ。