他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

中華まんの表面がデッサン石膏像に似ていると思う瞬間がある

たまにイカしたカバンを見かける事があって(イカレたカバンの事もあるが)、電車で向かいの席に座ったおばさんが背負っているのが、サクラのクーピーをモチーフにした、ポスターカラー感満載のクーピーのリュックだった。文房具屋の店頭で半ばジョーク商品のように吊り下げられているのを見たような記憶があるけれど、実用している人もいるのだなと知った。テレビのカラーバーが断続的に連続しているようにも思えるビビッドな色彩で、視界のどこかに存在しているだけでそちらに視線を向けてしまうような、極めて自己主張の強いプロダクトだった。あれを商品開発会議で出した人は、一体何をきっかけにあんなもんを売り出そうと思ったのだろう。原宿でしか見ないものかと見くびっていたが、こちらの想像力が足りなかったのだ。MONO消しゴムやシャープペンシルの替え芯ケースバージョンも展開できそうな気がする。畳んだ状態が色鉛筆に似ている傘を発売し、折り紙の金色銀色をしたスカーフを提案するのである。折り紙のメタリックカラーというか、金色銀色からは、リッチな印象を受けない。ただ、子供の頃に感じていた金色銀色への特別なスペシャル感だけが掻き起こされる。もし世界に存在する折り紙の束が、金銀9:その他の色1という割合で構成されていたなら、私たちはここまで金色銀色で折った紙飛行機に羨望を覚える事もなかったかもしれない。ステーショナリーがモチーフの商品は、意外と色々生み出せそうな気もする。個人的には、Radar消しゴムのリュックが欲しい。あったとて、買ったとて、ぜぇったいに普段使いはしないしお出かけ用の特別な身装具としても扱わないが、向こう一生この消しゴムしか使わないという不滅の誓いを立てた手前、家のどこかに飾っておき、神棚のように一家相伝の宝としたいのである。昔も言ったが、Radarはすごくいい消しゴムである。これを使ったが最後、少なくともMONOを使おうという気は二度と起きない。もしかすると、文房具帝国ドイツにはもっとイレイザーイレイザーがあるかもしれないけれど、日本で売られている消しゴムの中では、Radarが最強である。これをオフィス規格として導入している会社があったら、多分いい会社である。たぶん。サインしてください、とSARASAを差し出してくる人はいい人である。帰り道、近所のおばちゃんズ弁当屋で、タコライスを買って帰った。タコライスが何なのか分かっていないので、何を食べたのか自覚できていない。一緒に買った大根の葉の卵とじはすげぇ美味しかった。