他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

flew away

実家で飼っていたインコが死んだらしい。南無。生後一年を待たずして逝ったという事で、命とは分からないものである。夜遅くまで一人で留守番する弟の心の慰めになっていたはずで、事実号泣したらしい。一人でなく一羽だが、動いて音を出す有機体がそばにいるかどうか、というのは意外と大きい要因である。年末の帰省時に、何回かウンコをされた思い出だけを私の中に残して死んでしまった。弟が可愛がっているので、つっけんどんにするのも可哀想かなと思って相手をするうちに多少情が移ったのだが、情が付く前に死んでしまった。積極的にペットを飼いたい気持ちはゼロなのだが、指や肩に乗っている時の無視しようのない、重くはないが軽くもないあの重みは、実際に身近で飼った人しか分からないのだなと思った。指にインコが止まっている時の演技、頭の上でインコが踏ん張っている時の演技、肩の上のインコに頬を突かれる演技はできるが、犬を抱き上げる演技、散歩する演技、顎や耳をくすぐる演技だとかはできない。知らないからである。金魚やメダカが死んでもほとんどなんとも思わないし、手触りや温度を残す事はないが、実体とそれに伴う物理現象をもたらすものとなると、感じる喪失感が数千倍くらい違う。「〇〇が死んじゃった」というメールの文面を見た瞬間に胸の中でひらりとした感情に嘘をつく気にはなれない。あっ、いなくなったのか、とコンマ数秒だけ思ったのだ。弟がひとつ、大きな喪失を経験したというので、ここからどう立ち直るのかしらね、とか母と電話で話した。なんか観よう、と思ったので、アマゾンプライムを引っ繰り返して、わたてんを2話くらいまで観た。面白くないわけではないが、55点のパルスが常に水平線を描いているような感じで、80点を超える気配を感じなかったので、他のを探した。面白くないわけではないのだが、私が思う面白いではない。36℃のお湯に、4時間入っておいてくださいと言われているようでしんどかったのだ。リストを探すと、TRICKがあった。全然観た事なかったが、最近プライム入りしたようだ。ここはいっちょ、何かの縁だと思って観ちゃろうかいの、と再生した。80点は超えないが、70点台には乗っている。面白い。私の人生で初めて仲間由紀恵を真面目に観たかもしれない。変な役で、可愛いね〜と思う。まだ3話までしか観てないが、すでにここで一つ目の山場を超えている。見た目より総カロリーが高そうだ。ちまちま観ていきたい。