他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

リアルのないリアリティ

部屋の隅っこに放置していた紙袋をひっくり返すと、タイピンの入った箱が出てきた。いつぞやの機会におまけでもらったものだ。タイピン、挟むやつ、ネクタイとシャツを。私の頭の中にあるタイピンの定義とイメージはそんなものだった。どんなんだっけ、と小箱を開けてみると、ぎょっとした。全然クリップみたいな感じではなかった。ヘタクソな馬のお絵かきみたいなモチーフから、細長い金属棒がにょろりと伸びている。金属棒の先端に安全キャップみたいなものがついていて、外すと針が出てくる。あぁん? タイピンってこんなものなのか? と思った。この細長いところでネクタイの可動域を狭めるのかしら、と。ついたままの値札を見ると、「ラペルピン」と書かれている。ネクタイピンの事を、別名でそう呼ぶのだろうか。へ〜知らなかったね〜と思ってグーグルにお伺いを立てると、ぜんっぜん別物だった。襟に飾る、なんか、そういうデコラティブなものがラペルピンらしい。全くこれっぽっちも微塵も知らなかった。スーツになんかついてんな〜って事があったけど、これのせいなのね。賢く、賢くなったかどうかは分からないが、知識がひとつ増えた。結婚式に呼んでくれなさそうだし結婚式を挙げなさそうな人しか周りにいないが、もし呼ばれたら会場で目を皿にしてラペルピンの実例をさらってこなければ……。おまけでくれるんならタイピンくれる方が嬉しいけどね。オタク向けの俺嫁ラペルピンとか作れば売れるかもしれないが、つけていく機会が乏しそうなのでどうだろう。絶望先生で逝去した息子と二次元の嫁の結婚式的なあれをしている話があったし、オタ婚式をやろうという意気のある会場がどこかあれば、普及するかもしれない。嫁ピンって言葉の響きだけはいいな。*****小林賢太郎率いるコント集団カジャラ#4『怪獣たちの宴』を観てきた。すごい。知らなかったが、一階席のA列、ステージのど・ど・ど真ん前だった。うわあ。すごい。本物の小林賢太郎だ。動画でしか観た事がないカジャラメンバーだ。すげえ。ほぼずっと笑っていた。なだぎ武を初めて生で見て、恐ろしいアクの強さを感じた。映像ソフトでは分からない、アドリブやその場のノリが全部見られる。脇で他の演者がニヤニヤしているのが分かる。浮いた汗や飛んだ唾が見える。最後のネタで真正面に小林賢太郎が来て、うわあすげえと思った。最近頭の中で考えつつある事が、すごくスマートな形でぽん、と目の前に差し出された気がした。すごい。生の劇場はすげーよ。