他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

パイを顔に投げられるのも嫌だがプリンを投げられるのも嫌

「結婚披露宴のデザートはプリンアラモードにしよう!」と思った。昨晩布団に倒れこむ前の事である。結婚式に行った経験は、本当にちっちゃい頃のものなので無に等しく(よく覚えていないがゲロ吐いたらしい)、それゆえ頭の中に結婚式で出てくるフードメニューリストみたいなものが一切ないのだが、デザートはプリンアラモードがいいな、と思った。プリンにアラモードがくっついているのがポイントだ。ご祝儀を出して素プリンを出されたら私も怒るが、プリンアラモードなら怒らない。だって、生クリームもフルーツもついているし、一番上にさくらんぼが乗っかっているのだから。これに対して怒る理由が、世界中を探し回ったとてどこにあるだろうか? うまい棒がうまくない世界線くらいありえないに違いない。普段絶対食べないようなメニューを出されて心が疲弊しきった後に、これ以上ない絶妙なラインに位置するプリンアラモードを出される事によって、全てがいい思い出になるのである。家庭でプリンアラモードを食べる事は難しい。しかし、ファミレスに行けばそこにはプリンアラモードがある。日常と結婚式場をつなぐミッシングリンク、それがファミレスなのだ。ファミレスが醸し出す生活の生臭さによって、私達は結婚式場という圧迫面接会場に打ち勝つ事ができるのだ。結婚式を挙げる予定も呼ばれる予定もないが、真っ白な将来やりたい事リストにひとつの項目が追加された。通りがかった洗体エステの看板の日時が、12月20日で止まっていた。黒いつるつるした看板だったので、カフェやライブ会場でよく見る「毎日手書きで更新する」タイプのものなのだと思われるが、四半年前にその作業が断念されていた。広報を担当していた女性従業員がやめてしまったのが12月20日前後なのかもしれないし、ずるずるとなし崩しに続けていた習慣に、誰かが「めんどくさいしもうよくない?」との声を上げてあのような結果になったのかもしれない。すげえどうでもいいけど。いつの事か忘れたけれど、新しい手帳を買った。滅多に予定が入らないが、逆に言うと予定が入ると一大事なので忘れるわけにはいかず、備忘録が必要になるための購入と相成った。東急ハンズの手帳売り場で「かわいくないわー」「表紙の手触りがもう……もう……」とか独り言を言いながらよさそうなのを探して、結局NOLTYとかいう手帳にした。表紙の手触りとかステッチとかがもう可愛いし、開いた時のへにゃっとした脱力感が売り場の中で随一だった。向こう一年間はこの手帳をかわいいかわいいと言って生きていく所存である。