他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

冷凍庫の中の霜で枕を濡らす夜

一日中、目がずっとしぱしぱする。花粉症なのか眼精疲労なのか色んなものの複合体なのか分からないが、結構な頻度で瞼をぎゅーっとして目を瞑っている。痒いというか染みるというか、薄膜のように貼った違和感が全く取れない。気温も何度目かの正直で素直に軌道に乗ってきたような様子があるし、これから悪化はしても快方には向かうまい。痒い。しぱしぱ。ロッテリアのチーズバーガーを食べたら、核心を一切突いていない味がした。チーズバーガーを分解すると、バンズ、チーズ、パティが主役だと思うのだが、チーズとパティの味が全然しなかった。肉に混じっている胡椒の味が、パンの控えめな甘さの中に立ち上がるだけで、肉の味もチーズの味も見当たらなかった。最初は頭がバグったのかと思って無心で食べ続けたのだが、残り3分の1を切ったあたりで、「これはどうやらそういうものらしい」と脳味噌が教えてくれた。おかしい。脇役に過ぎないパン部分しか味覚で感知できないのは絶対に何かしらおかしい。マックのダブルチーズバーガーなら知覚できたはずなのに、なぜ。トレーから取り上げた時に思わず放り投げそうになった、焼けるようなアツアツはなんだったのか。答えはもう一度食べに行けば分かるかもしれないが、虚無を食べに行くのは気が進まないので人が奢ってくれる時とかに取っておこう。最近サイゼリヤのドリアを食べる機会にも恵まれたが、あっちもギリギリ尊厳を保てるか保てないかみたいな基準を反復横跳びしている感じがあってとてもいい。299円で世界に答えが出る場所は貴重だと思う。百均みたいに、これ全然299円じゃないやないかというメニューも少なからずあったけど。数日前に買ってきた山椒辣油が結構美味しい。山椒辣油という分類で果たして正しいのか分からないが、山椒的な漢字が書いてあって、油の中に色々が沈殿しているのはきっと恐らく辣油の類だと思いたいので、山椒辣油だと決めつけている。油全体に漂う山椒特有の香りが特徴的で、大体何にかけてもほんのり山椒の存在感が感じられるようになる。一緒に買ってきた業務用フランクフルトを油で温めてフライドエッグとご飯に乗せ、この油をかけて食べるとギリギリの味がする。みちみちに詰まった加工肉とフライパンで焦げ付いた卵焼きの端っこと辣油の香りが奇妙なバランスを生み出す。美味しいわけではないが、こういう食事をするという行為によって満たされるものがあるのもまた確かだ。