他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

枕元が突然ジブラルタル海峡に直通したとしても困らない

左顎下奥歯が血の滲むほど痛い。血が滲んでいるかどうかは見えないので分からないが、親知らずの特質を存分に振るっているのか、ずっと痛い。歯が痛いというのは、要するに手出しの出来ないところが痛むという事であって、自分ではどうしようもないのだと達観し、諦めをつけるところから始めなければいけない。始まった時からすでに負けているのだ。これまでにも幾度となく間断的な歯痛を引き起こしてきた親知らずをすっぽ抜くべきなのかもしれないが、「タダで生えてきたものを失うのはなんかもったいなくね?」という貧乏性がかっこ悪い方向に極まった感情もあるので、できればそっと下顎骨に収めたままでいたい。どうしても今、早急に引きずり出しておきたい本があったので、引っ越しの時に作成しておいた「段ボールインベントリ.txt」を開き、押入れに身体を突っ込んで目的の段ボール、10番を探した。この家は、来た時からどういうわけだかぶら下がり健康器具みたいなでっかい金属の横渡し棒があって、それを無理矢理押入れ下段にぶち込んでいるため自由になるスペースが極めて限られてくる。これでもないこれでもないとパズルのように段ボールを動かしたり、二進も三進もいかなくなって2個くらい搬出したり、腰を痛めて全ての段ボールに刻まれたシリアルを点検したところ、9番までのものしかそこにはなかった。??? 疲れたので押入れから出て、視線を脇に揺らすと、机の横に置いてある段ボール、まさにそれに求める番号が振られていた。押入れをひっくり返す必要なんてゴルジ体の直径ほどもなかった。すぐ見つかった。よかった。労力と結果が全く見合っていないが、終わりよければ全てよしなのである。いや、でも、終わりよければ全てよしとは言うけれど、満遍なく「よい」方がいい。辛かったあの練習も、このメダルの前にはいい思い出とか、そういうのが終わり(略)なのだろうが、そこまで辛くなくて同じ結果に至れるなら、辛くない方がいい。苦労してこその結果というのも確かにそうだが、何も完全な不労所得を決め込もうとしているのではなくて、蒙古タンメン中本の北極ラーメンを食べてうんこした後に全てよいかどうかとかそんな感じの話で。努力を切り捨ててはいけないという内なる声のせいで着地できなかった。これが価値観というものだろうか。押入れを開けたついでに、勢いを借りなければできなかったので、机の脇にある棚からもはや不要な紙資料を取っ払って資源ごみ置き場に置いた。これで崩落の危険性はぐっと減るはずである。