他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

粘土質の地面を丸めて雪合戦をすると痛いらしい

歴史を刻んだのだろうなと一瞥して分かる、木彫りの傘立てというか、外套掛けを無理やり傘立て傘掛けに転用したようなそれがあって、水が溜まる場所に緑青みたいな色と様相で黴が生えていた。異常な状態で屋外に放置された百円玉の額面がそんな感じになっているのを見た事があるが、水捌けの悪い木製だとこうなる、そうなるのかと思った。雨が降った日に傘から滴る水と、降り積もる埃とが快くない化学反応を引き起こして、カビの波紋のようだった。業務用スーパーで見かけて、たまには食べたいなと思って買ってきたのが赤かっぱだった。かっぱ漬けというきゅうりの漬物があって、それのちょっと辛いやつである。不味くもないし、はちゃめちゃに美味しいわけでもないし、絶妙に50~60点ゾーンを突いてくる品質が私の好みにそれなりに訴えかけてくるものがあって買った事を後悔しているのではないのだが、さすがにNETkgもある大容量お買い得徳用パックを買ってくる必要は全くなかったなと下唇を噛むくらいの事はしている。持っている一番でかいタッパーに入れようとしてギリギリ入るか入らないかのデッドレースを繰り広げる事になり、正直少しこぼれたので負けを認めざるを得ず、ちょっと考えれば分かる事だと思うのだがきゅうりの断面がさらに萎むとそれはもう大した表面積と体積ではなく、そんなミニマルなマテリアルがみちみちに1kgもあるのだから、ご飯のお供にちまちまつまむくらいでは全然全くこれっぽっちも減らない。砂山をピアノ線で突き崩しているような心地がしてくる。言った通り、不味くはないが狂喜乱舞してバカ食いするほどの食べ物ではないから、しかし一度開封してしまえば風味その他品質の劣化は避けられず。しかも一番容量にゆとりのあるタッパーが占領されてしまったがゆえ台所事情に多少ではあるが支障をきたし、夏休み一夏の思い出みたく俺ん家に突如かっぱが居候することにならねえかなと思ってやまない。もう雨が降らないだろうと高を括って、洗濯物を取り込まずに就寝したところ、起き抜けに暗い色の窓が目に入り、つまるところ昨日の霧雨で湿らされて夜気にやっと乾きかけていた洗濯物が再びずぶになろうとしていた。家の物干し竿は、半身家屋の屋根から乗り出すポジションに位置するので、洗濯物が半分しっとりしていた。しかも、これならいいかと無視できるほどの湿度ではなく、これは生理的に嫌だなと感じてしまう湿り気だったので、衣装ケースの下からチノパンを引きずり出した。久しぶりに履くと、さすがいい値段しただけあってあったかいな。