他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

蜘蛛と蚊と蝿

部屋に一人でいる時、口に出す時もあるし出さない時もあるが、「虚無を満たしている……」との文字感覚がへばりついて離れなくなっている。頭の中で弾幕みたいに流れたり、衣擦れと呼吸音しかしない停滞の環境音にいちいち耐えかねて水面の波紋を呼び起こすように口を突いて転がり出てくる事もあるが、虚無を満たしている。虚無は虚ろで無いのだから初期値がゼロで最大値もゼロで、満たすもクソもへったくれもないのだが、ないよりはあった方がマシとの習い性の貧乏癖がそうさせるようである。エネルギー切れになった乾電池を目の前に正座して、万が一億が一使えるようにならないかしら、とぽわぽわ空想して、来るか分からないと言い聞かせる事により来る可能性を主観的に担保しつつ来るか来ないか分からない実験的可能性にチップをどろどろ溶かし続けていて、時は金なりと言うくらいだから多分ものすごい、ものすごく無益な沼に足を取られてヘラヘラしているだけで、めちゃくちゃ無駄なはずだが、カロリーを消費しないよう気を配るのにカロリーを使う事に頭がシフトしてしまうと、新しい光明に縋る元気さえしなしなと縮こまっていくので、実はある底にいつか足がついて、一人何の意味を持つのか分からない笑みを取りこぼしながら這い出たり、やっぱり底がなかったので鼻まで埋まった辺りで観念して観念する準備を始めたり、どちらかに選択肢を絞られて頭を使わないようにしたいが全然沈まないし浮かないので、両足を泥の立った水たまりに突っ込んだ状態で帰結を考えて目先の行動を先送りにしているだけでもあるので、手の届く範囲内に需要のあるものを取り置き始めて、色々よくない。よくないのを分かった上でよくない事を止める避けるが可能ならばもっと世界の数直線は正の方向にスライダーを走らせていいはずだから、ああ、よくねえなあ、よくねえんだろうな、よくねえのは分かってんだよな、と頭では分かっている分別を身体が軽々と飛び越えていくのをあと何回経験する事だろうか。玄関入ってすぐのキャビネットに造作と品なく積み上げられた資源ゴミや、ゴミ箱のキャパシティーの4倍はあろうかと推定される過積載ゴミ袋にぎゅうぎゅう詰められた燃えるゴミや、捨てようという意思で捨てるものエリアに移動したものを実際に捨てる事をまたぞろ忘れ続けているので、捨てたりしないといけない。しないといけないで済むならなあ。ご飯に生卵を割って、山椒辣油の固形物をかけ、醤油で調味してぐちゃぐちゃにかき混ぜると美味しい。秘密だよ。