他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ゼムクリップの機能美

寝ようと思ったら色々あって胸の中に巣食う虚(うろ)が肥大化して膨張したので全く寝られる気がせずバッテリの切れていたウォークマンをコンセントに突き刺して身動ぎもせず4曲くらいじっと聴いていたら、なんとか収まったような心地を得られて、しかし布団を跳ね除けて体育座りの姿勢をとり「寝れねえなああっはっは」と呟いてみたり、ギンギンに張り詰めた緊張を解そうとしてやっぱり薄明に先を越されたので、そして寝る姿勢が悪かったせいか変な枕の抱き方をしたせいか、正答は神のみぞ知るもののしょうもなすぎて回答を提出してもらえなさそうだが、めちゃくそに腰を痛めて普通に座っているだけで微弱な電撃がぴりっとスパイシーするので、こういう時に湿布が欲しくなるのかしらと、ついでに痛くなった首の筋肉を心配しながら元より歪んだ姿勢を庇うためのさらなる歪んだポスチュアをとるので、デフレスパイラルである。印刷所の商品セットを暇に飽かせてザッピングしていると、かなり安く、というか思っていたよりもかなり安くなのだが、和綴本がまあまあの値段で最小10部から依頼できる事を知った。手作りの工程を見るに、あら、そんなお値段でいいんですか、いいんならいいんですけど、え、いや、本当によろしいんですかと思ってしまう程度の値段ではあり、企業努力というのかなんなのか、すげえなあと思った。自分の中に外向きの声がねえなあ、ねえなあオイと夜がうるさかったので、ただ意匠として、著者が編集段階でもらう、ガワだけがあって中身はまっちろの見本みたいな感じで、コアを秘めた造形をきゃっきゃうふふと一人で眺めて時間を過ごしたい素敵アイテムではある。綴じの工程で見る事が叶わなくなる、背のぶっとい部分、あそこの骨太な感じ、しっかり輪郭支えたりますよ、どんどん頼ってくださいよという頼もしさが、こうも憧憬を抱かせるのかもしれなかった。気分が悪くて、体内が体外を拒絶しているかのような生体的磁力を感じるので、一日一回食べたら十分になってしまった。胃袋がしくしくとさめざめを訴えては来るものの、脳味噌は偉くて暴君なのでうるせえ俺が気持ち悪いんだからてめえの主張もいい加減にしろと一蹴してしまい、孤独な専制が続いている。早くこいつを退位させるか、クーでお終いにしてしまいたいのだけれど、自棄になった破滅願望を抱いて肉団子になるのも悪くないかなと考えると、ミートボールが食べたくてお腹が空くような気もするしそうじゃないような気もする。