他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

轍に貯まる出汁

再起動したら外が白い縦線のノイズで一面引っかき傷だらけになっているものだと思ったら、気持ちのいい開けっぴろげな晴れが見えた。昨日の深夜、凪のようにぴたりと全てが止まり、リモコンの停止ボタンを誰か持っていたのかしらと思うほどにONとOFFが入れ替わったので、俗に言う台風アイに突入し、再び騒乱と騒擾が荒れ狂うのかと待ち構えていた。どうやらものすごい勢力とものすごい速度で立ち去ったらしい。私がいる所ではただ雨風がヤケクソに入り乱れただけで実害は発生しなかったっぽいが、他のところはすごいみたいですね。地元ですごい雪が降った時とか、土砂崩れが起きるほどの雷雨が爆裂していた時とか、ネイチャーのパワーをみしみし感じる。環境の一要因に過ぎないのだという事を思い出すので、たまにこういう機会があってもいいとは思う。適度に。ヒュブリスしないように、教育的にいい感じでしてほしい。難しいわ、折り合いつけるの。ただついているだけ、重く垂れこめるような頭に耐えられず無為を無為で巻いて無為した無為のミルフィーユ仕立てに甘んじた日に続き、起きた瞬間から頭がローパワーモードで起動された事を悟り、悲しい気持ちになる気持ちの余裕もないままガワだけのてるてる坊主みたいにぼーっとしていたら夜になっていた。さっきまで夕方3歩手前みたいな色をしていて、洗濯物がそろそろ乾いたかしら、今日みたいな日和で乾いていなければ俺はきっとパラレルワールドに反復横跳びしてしまったんだろうなと視線を外すと、アクリル絵の具のジェットブラックがべったりと伸びていて、気候が情緒不安定にパフェの上部と沈みを入れ替えたりしている中で、季節は着々と歩みを緩めずに近づいてきているのだなと思われた。肌寒さというほどではないが、意識するとぶるっと震えるような温度の低さが空気に混じり始めている。道理でミルクアイスバーを食べた時になんか寒いなと思ったわけである。そろそろ鍋がおいしい季節というか、鍋が便利な調理なので鍋に逃げ込む季節が始まるっぽい。鍋の「味」を作るにあたって、手段と方法は色々あるのだが、値段が多少張る分、パウチみたいなでかい密封袋に入っているタイプのベース液で作るのが一番美味しい。あれは4人分くらいあるのでうっとなるが、口を開けてからキッチンクリップみたいなアイテムでふんじばっておけばそこまで気にしなくてもいいというか、それを気にするような人は初めからそんなもの買わないだろうから。頭痛えなあ。