他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

隔てるのが身の為

家に届いた郵便物の宛名印刷が信じられないくらい薄かったので、ポストから取り出した瞬間に「はぁ〜〜〜? めちゃ薄コンドームかよ〜〜〜?」と結構なボリュームで口に出してしまった。印刷の状態と避妊具の厚みは比べるにも同じ単位に揃えられていないので非合理である。ついでに、眼鏡屋(眼鏡屋と言ってしまうとなんだかものすごくかっこ悪くて、おそらくアイウェア専門店などのスタイリッシュ気取った呼称があるのだろうが、知らないものはない、名指しできないものはないとする)の広告にも「生感覚コンタクトレンズ」というコピーがあったので、これにも「はぁ〜〜〜? めちゃ薄コンドームかよ〜〜〜?」と思った。生感覚というこれが、めちゃくちゃアダルトグッズっぽいと私は思うのだが、たまにアダルトグッズ専門店に行って色んな商品を見るのが楽しいんですという話をしたらなんだお前のその趣味はという反応しか帰ってこないので、みんなあれを見ても何とも思わないというか、頭の中で何もスパークしないのか……。寂しいな……。今日必着の書類を午後一時過ぎくらいに郵便局に持って行って速達で今日届きますかねと聞いたら、分からんと返ってきたので、多分大丈夫じゃないですかね多分と怪しい日本語でフォローされたし、まあダメだったら仕方ねえなと訳のわからない腹の括り方をして出すだけ出した。郵便局の目の前にあるところに必着の郵便だったので、もうその足で持って行ってくれよとは思った。届いていなければ来年が面白い事になるだけなので、もう考えるのはよそう。ストレスの溜まる事をしているので、やけ食いしよ〜と思い立ち、ラーメン屋に行って二郎系のパクリみたいなメニューを頼んだ。ニンニクと脂は増量した。全然そっち系の匂いがしない店だったのに、どうしてあんなもんを提供し始めたのかさっぱり謎である。いざ丼が来ると、二郎でニンニクマシマシを頼んだ時より大量のニンニクが添えてあった。ちょっとだけ溶いてスープを飲んでみると、かなり強烈な生ニンニクである事が察された。で、卓上に、あれがあった。あっ! これは! かぐや様の藤原書記ラーメン回で、ニンニクをガリッと砕いていたあの器具だ〜〜〜! うお〜〜〜! とテンションがアゲアゲ↑↑になって、楽しかったので二欠け砕いた。思ったより最後まで出ない、皮が残留して綺麗には潰されて出てこない事を知った。その後から、地獄のような辛さが始まってとめどなくなり始めた。なぜかと考えるに、答えは一つしかなかった。バカみたいにニンニクを入れたからだった。一口食べるたびに、舌の上で堪え難い白熱が爆裂する。本気のニンニクがこんなに辛いとは知らなかったし、水を飲めば飲むほど辛さが後に退かない。舌にコンドームでもついているのかと思うほど水が効果を発揮しない。量ではなく、ただただ、つぶつぶになってスープ中に四散したニンニクだけに妨げられ、食が牛歩の速度になった。何とか食ったが、途中から何も考えられていなかったし鼻水が止まらなかった。家に帰ってきた今でも、なぜか口の中にニンニクの辛さがフラッシュバックし、喉の奥から這い寄ってくる。舐めてかかって本当にすまなかった。