他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ボタンの押し掛け違い

物干し竿がすごい音を立てる、風の強い日だった。ついでに、ものすごく晴れていて、洗濯物を干すには絶好とは行かないまでも、かなりグッドコンディションの日だったのではないだろうか。前を歩いていた人の帽子が、歩く姿勢をゆらとさせる程度の強風に飛ばされ、ゴミ袋置き場の山へぼすんと音を立ててハードランディングするような天気ではあったが。新しいものを買った方が安く済む時代ではあるが、たまの強風日にバスタオルなんかが吹っ飛ばされて路上で伸びているのを見ると、持ち主はこれを探しに一応近所を出歩くのか、それとも遺失したものと諦めて切り捨てるのか、どちらなのだろう。幸い私の家の物干しエリアは、ブロック塀や植栽に囲まれて、マリリン・モンロー的ウィンドが下から吹き上げて空高く攫っていかない限りは無くなる心配はないが、目の前のアパートや、二階のベランダに高々と干している家々を見ると大丈夫かしらといらん気を焼く。どうして二階にわざわざ干すのか、洗濯機は大概、風呂場の近くに設置されるので、そして大概風呂場は一階グラウンドフロアにあるので洗濯機は一階にあるわけで、腕に洗濯物をかけて階段をえっちらおっちら登っていく体力消費を考えると何とも言えない気持ちになるのだが、高い場所の方が日が当たりやすいとか、道路通路に面していると洗濯物をかっぱらっていく下着ドロその他のけしからん輩に被害に遭いやすいからリスクマネジメントのためにとか、色んな動機があるんだろう。スーパーでまたぞろ半額になっていたので、焼肉鍋物用のホルモンを買ってきて、先ほど鍋にぶちこみ熱を通してみて、蓋を開けると、あれ、やっぱり? と思うところがあった。もしかして、ホルモンって、大体の場合において脂っこくて臭いな? 年始に地元で食べたあのホルモンは、とてもよいものだったのだなと日に日に感慨深まるところである。シロコロホルモンとは書いてあったが、ホルモンに対しての知識が一切ビルドアップされていないため、確か内臓部位の、多分どっかの消化器官っぽいあたりの肉(肉なのか?)なんだろうなくらいしか考えていない。消化器官っぽいと断ずるに至った理由は、丸く繋がっていて管のように見えるものが入っていたり、弁と思われる飛び出しが所々散見されるからである。これで物凄い外し方をしていれば物凄く恥ずかしいが、さすがにそんな事は……ねえ? いくらか肉を買い足したので、冷蔵庫が再びパンパンになった。冷凍庫にいれなくっちゃ。