他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

onion ring knot

強迫的に眠いが、寝たからといって起きたからといってそれが緩和軽減される事はなく、むしろ微増しながらのしかかってくるようで、目の裏にずんと重みのある化粧板が一枚、ひっかかっているような感じがする。かなり天気がよかったので、前回からそれほど時間が空いてはいないが、シーツを洗濯してしまってもよかったかもしれない。太陽はよく露出していたが、それに反するように空気は沁みるように冷たく、3月が見えてきたものの、まだ半身以上は冬に突っ込んだままなのだなと分かる。玄関のドアを開けた先に、どう見ても雑草ではなさそうな、肉厚で高さのある葉なのか茎なのか、が空を指してぐんと伸びており、植栽の手入れをしている大家さんが、もしかして季節の植物を植えたのかしらんと思われた。金木犀と椿は、門の両脇にそれぞれ植わっている。チューリップにしては背が随分と高いようだし、一体何の植物だろうか。少し前、スーパーのサッカー台の真横でユリの花が売られていて、「むん」と表現したくなるほど、傍点を振りたくなるほど、濃度と密度のある花の香りが確かに感じられ、何に明晰になったのか分からないが、なんだかハッとした。スーパーで売っている生花類は、今のご時世どれくらい売れるのだろう。地元では、盆の季節になると献花と紙灯籠が店先で見えるようになるが、それ以外の季節だといまいちパッとしないし、そもそもどこで売っているのかすぐには思い当たらない。どういうポジションのアーティクルなのか、よく咀嚼できていない。大家さんが来て、その顔を思い出してそういえば昨日家賃を払いこむのをすっかり忘れていた事を思い出したのだが、コロナウィルスが大変ねと、そして、お茶が効くらしいからと言って、お茶をくれた。しばしば、四半期に一回くらいものを頂いている記憶があるので、たまには何かお返しした方がいいのだろう。帰省した時が、一番動機として都合がいいのだけど。開けてみると、お茶が入っていた、真空の銀紙パックみたいな、お茶っ葉のお茶だった。ちらちらと、大家さんの生活グレードは平均よりも少しく高い事が片々に窺われる。一緒にチョコレートも入っていた。2週間前か。優しい、いい人だなと思う。間違いなく。せっかくもらって放ったままになるのも勿体無いので、ステンレスの茶入れを買って淹れてみた。加減が分からなかったので少なめに茶葉を入れたつもりだったが、それでも多かったらしく、カフェインそのものみたいな味がした。効くのかどうかは厳密には知らないけれど、しばらくは文字通りの喫茶を嗜んでみるとしようか。