他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

教条の突き立て

洗濯物を干した。夜に夕立、じゃないや、通り雨でもあったのか、屋根の一角から執拗にぽたぽたと滴が垂れていて、物干し竿の一部エリアがとても使用できたものではない、ウォーターハザード地帯となっていた。家に帰ったら、夜闇に浮かび上がる、てかてかした赤い棒を発見してぎょっとした。警察が乗り回している、いまいち威厳を感じないチャリンコが、2台、私邸の前に停まっていた。すわ、逮捕されるのかと思った。家宅捜索、聴取、エトセトラエトセトラ……。思い当たる事がないと言えばないし、あると言えばある小市民の日常に、ふと湧いたアンリアルは妙に質感があった。そっと玄関を窺うと、玄関の電灯がついているでもなし、居間から電気が漏れているでもない。幸か不幸か、窓の位置ゆえに、前を走る路地から居間がほぼほぼ丸見えなので、確認は簡単だった。俺じゃないのか。向かいのアパートの塀にもポリスチャリンコが立てかけられていたから、そっちか、あるいはこの近隣のどこかに用向きがあったのだろう。安心した。ちょっと前、詐欺だか何かで捕まったやつがいるとか聞いたので、ここら辺にはそういうケがあるのかもしれない。自分じゃなくてよかった。相変わらず目が常に、やや痒い。掻いても掻かなくてもよいが、掻くと気持ち良さがある絶妙な痒み。ついでに、しばらくとめどがない鼻水をティッシュに追い出している最中に、これは鼻にもキているのだなと実感できた。実感したくなかったが、次から次へと、100のカートリッジに対して5ずつ、ゆっくり装填されている感覚がある。マスクやらトイレットペーパーやらは売り切れたり売り切れていなかったりするらしいが、次なるターゲットがティッシュペーパーになった場合、無事花粉シーズンを乗り切れる自信が全くないので、そこまでの衆愚には至らないものと願っているが、全体のうねりに弱い島国だからどうだろう。かみたい時に鼻をかめないというのは、想像以上のストレスだと思うのだけど。音声のディクテーションをしようとして、15分くらいやったところで脳味噌がぶち切れそうになって放り投げた。音声の巻き戻し機能が対応した別添えデバイスか、めちゃくちゃ高性能な音声入力ソフトか、でもなければ、ナメクジの歩みと、口語をそのままトレースしていいものかどうかという内在律の軋みに耐えられない。帰りにゴーゴーカレーに寄り道したら、5がつく日なのでトッピング券をもらった。普段行かないのに、偶然こういう日に行ってしまうと、微妙な気分になる。