他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

強襲

今、近所から発砲音みたいな音がしたけど大丈夫だろうか。抗争が起こるような地域だとは思えないのだけど。ただ、間違いなく、私のショバが荒らされた事に間違いはない事態が発生した。窓の外で、引くほどガチャガチャじったんばったん騒音が聞こえた。この音パターンには見覚えが、耳覚えがある。カラスだ。洗濯竿にかけてあるワイヤハンガーを巣作りのために持って行こうと、竿に猛攻をかけているらしかった。眠かったので面倒になり放っておいたのだが、後で窓から直下を見ると、洗濯物が3つほど竿から蹴落とされており、出窓の下に拾い上げに行くと、確認の結果、2本のハンガーが奪い去られていた。こ、このヤロウ……。クロウだけれど。洗濯物の荒れ方、また、砂利に植えられた植栽の枝が折れてぼとりと落ちていた事から、頭の中に「蹂躙」の文字が浮かんで離れなくなった。これがまさに、蹂躙。それよりも、ハンガーが減ってしまって、干すのに足りなくなってしまった。また百均で買い足してこなければいけない。いや、そも、何もかけていないハンガーを外に出しているとかっぱらわれるから何もない時は屋内に避難させ、洗濯物を干す時だけ外に出していたわけだが、重りとなる衣類がかかっていてさえアサルトされてしまうのなら、こちらからできる事はもうないのではないか。いらないCDでも吊るか? けれど、ガードにも構わずアタックをかけてきたカラスは、もはや並の防衛策に対して強靭な耐性を獲得しているのではないだろうか。都会怖いな〜〜〜。よくゴミ袋が内臓ブチまけているから(収集曜日を守らず出す輩が悪い)、このエリアのカラスはギャング度が日々磨かれ続けているのかもしれない。前に本棚整理をした時にぽろっと出てきて、勧められたので借りてきた本を読んだりした。識者や学者ではなく、一般の人が書いた本、しかしラベルは岩波新書である、らしく、読んでいると感じる違和の正体を考えながらページを繰り繰りしていた。おそらく、文末というか、言い切りのスタイルが違う。「〜ではなかろうか」「〜ではないか」「〜かもしれない」という、確度が固形になりきっていない文末を、使う事に抵抗がないというか、プロフェッショナルとしてソリッドな事以外下手を言えないという消極的後退りがないというか。ある程度以上の地位になると、知らない分からないと言えなくなる。それがないゆえに、この文末を使えるのではないだろうか、と。これが良い悪いとかではなくて、偉い人が言っていたあの言葉の意味を、手に触った気がした。