他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ドラキュラの親知らず

昨日の風呂場で、剃刀を当てる過程で顎にあったニキビか血豆みたいなものを切ってしまい、いつぞやの「プツッ」という感覚を再び味わう事になった。今回は、鋭い痛みが継続する事はなかったので、ちょっと爪が引っかかった程度の可愛いものだろうと思ってバスタオルで頭を拭いていると、どうにもお腹の辺りにだらだらぽとぽとと、水分が混じっていてずいぶん希釈されているにしろ引っ切り無しに血液が垂れてくる。軽く拭うと深い赤、鉄分の色がじわりとしていて、なかなかの出血らしいと思われた。経験があるので、ティッシュで押さえていれば止まるだろうと考えて、まず風呂場を出ようとすると、入り口の扉にぴっと血が飛んだ。そこそこのサイズの雫だった。もし人殺しをしたら、ここからルミノール反応が出て、なんとかなるのかな、と考えた。ずっとティッシュをあてがっていたが、全く甲斐なく、ただじわじわと一定のペースで溢れ出し続けて、替えても替えても染みの面積が変わらなくて、これはよろしくないなと気付いた。貧血でぶっ倒れる事はなかったが、片手が常に塞がり続けるのは単純に嫌だ。絆創膏を貼ろうと思った。小さいのしかなかった。カバンの中から引っ張り出し、窓ガラスに夜闇をバックスクリーンにして姿を映し、多分この辺だろうと見当をつけてはっつける。貼った後も血が滴った。貼る場所を誤ったか。ガラケーの天面、ピカピカする方に顎を映してみる。東京メトロのアド映像で、作業員の人が使っているのと同じ機種である。たまに、今でもごく稀に、同じ機種を使っている人を見る。あと6年も経たないうちに消えてしまう光景だが。エイムは合っていた。器のキャパシティが足りないだけだった。ガーゼが抱き止められない血が、行き場をなくして重力に従っているのだった。寝るまでには収まったのでよかった。水曜日だと思っていたら、電話がかかってきて木曜日だと知らされた。漫画の、「ドヒャーッ」という飛び上がり方、あれに近い状態になった。身体が、だいたい平日とだいたい休日のふたつの感覚しか持ち合わせていないので、今日はそれがエラーを呼んでしまった日だった。ゴーゴーカレーに行ってカレーを食った。前にもらったトッピング券を使わないと勿体なかったので。気になっていたトッピングの揚げニンニクをつけたら、揚げたニンニク1バルブがカレー皿に鎮座して出てきた。一緒にビニルの手袋を置いていかれたので、これでべたべたにならないようによろしくやってくれという事か。何も考えずに掴んだらめちゃくちゃ熱かった。揚げているので当然か。コツを掴んでからはぽろぽろ取り出せるようになった。揚げニンニクの、ホクホクした、揚げニンニクを食べているという自覚を食べている感覚が好きだ。ニンニクの栄養素って、何かあるんだろうか。