他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

麻縄と肉のストラップ

邪魔だったフランス語辞典の外函を捨てたと思っていたら、机横の棚最下段に押し込んであった。帯は捨てた。どうしてなぜゆえ、こんなに辞書はデカくて重いのか。理由は分かりきっているが。ペラい辞書はしょうもない。デカい辞書を使いこなせているかと言われると全くそんな事もない。ぼーっとしている時にぺらぺら流し読みするための国語辞典が欲しい。国語という表現が気にならないではないので、日本語辞典と言ってもよさそうなものだが、〇〇語は〇〇人に根差したものだから日本語で書かれたそれが国語と書いてあっても読めんやつは読めんでいいのだろうか。言語はバリアフリーとは行かないわな。だって、言語そのものがバリア、障壁なのだから。言語なくして、と考えると、ジェスチャーやら何やらが思いつくが、身体所作のいちいちに、文字に依った想起が、ネトゲのホームロビーに浮かぶユーザーネームみたいに姿を表しそうな気がする。完全に文字を切り離した、身体の動きが成す意味の体系が想像できない。朝起きて、布団でゴロゴロしながらぐうたらしていたら、物干し竿の方からガタガタと音が聞こえてきて、まさか昨日の今日で強襲を受けるとは思わず、すぐ立ち上がって窓の外を睨むと、すでにカラスの姿はなく、砂利石に落ちた長袖クルーネックシャツがへろりとその威容を伸ばしているだけだった。数秒だぞ。たった数秒で「いかれた」わけだ。なんだか、この辺のカラスから、格好の餌場として認識されているような気がしてならない。買ってきたばかり、ぴかぴか新品のハンガーをパクられたような気もするし、エナメルコートの剥げた古い方をパクられたような気もする。分からん。しかし、これから先、気が休まる暇なく、たとえ障害物がかかっていてもハンガーを力づくで奪い去られる危険性が出てきたというのは、どうにもいただけない。ちょっとマナー悪いんじゃないの? ハンガーを使わずに洗濯物を干せるわけがないでしょ〜〜〜。対価もなしにただただ奪っていくのやめてくれ〜〜〜。せめてね? ごんぎつねみたいに、干魚とか置いていってくれるならまだ僕もスン……となりますけど。百円一枚でも置いてあれば、ふーん、ってなるけど。ただの損失であり喪失なのでね。カラスくらいの質量がある鳥を直接的にしばく器具を設置するのも気が引ける。でかい生々しい、臭い肉の塊の処理を考えたくない。郵便局のATMに通帳を突っ込んだら、何回やっても機器を変えても読み取ってくれなかった。交換しなきゃいけないんですか? めんどくせ〜〜〜。