他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

常套句半裸

大量に溜まっていた瓶缶ゴミを全て出した。冷蔵庫の上がスッキリした。朝の空気の中で、瓶やら缶やらの資源ごみを放り出すのはとても気が引ける。軽い、カラカラしたポップ音がまだきに響き渡るのは本意ではない。あれは結構、意識に障る音である。ぶっ倒れて眠り続けている中でも、収集車がどんどんがらがらと資源ごみを積載していく音で目が覚める事もある。あれは、何と言うか。私は嫌いではない。やさしい起こし方に分類できると思う。生活の中で生じる、自然な流れに乗って目が覚めるので。夕寝をしながら、台所で晩御飯が用意される音や匂いで目が覚めるような、あんな感じ。今日は先に起きたが。真ん前のアパートは、管理人なのか、物知った風のばあちゃんが、アパート前の塀に洗濯物をかけている。マンションのベランダで布団を干すかのような暴挙である。マンションの布団は、私の実家がマンションだしマンションで育ったからそこまで目くじらを立てるようなものでもないと思うのだけど、アパートの塀に洗濯物ハンガーがかけてあるのは、正直、異様な生活感が漂っていて凄い。すごく卑近にリアルなTシャツが、5枚も6枚もかけてある光景は、毒気と正気をいっぺんに抜いてしまうような現実味がある。そこには、あまりにも人の匂いがありすぎる。洗濯機のホコリキャッチャー、洗濯物のホコリが溜まるあの袋部分の正式名称を何と言うのか知らないが、あそこのホコリをこの間綺麗に摘出した。軽い池チョンパ、ペタンクくらいならできそうなホコリの塊が取れた。今日は敷き布団のシーツを洗った。ホコリ袋を確認すると、すでに1割くらい元通りになっていて、そんなバカなと思いつつ、シーツの端っこにホコリの玉がぽろぽろついているのが認められ、それを窓の外にはたき落としながら、思ったよりもホコリに塗れて生きているのだなと思った。ついでに、シーツを剥いだ後の敷き布団も目を近付けて観察してみた。縫い目のくぼみに、ホコリや髪の毛はもちろんだが、茶色い、小さな粒みたいなものが見て取れ、これがダニなのかしらん、と思った。前に、掃除機で強制的に吸い取りまくった覚えがある。ホコリほど爆速で増えているわけではなさそうだが、見えないだけで、色んなものに溺れて生きている気がする。ほぼずっと生徒会役員共のアニメを垂れ流しながら生活しているが、冷蔵庫と萩村スズの身長がもしかして大体同じくらいなのでは、と気が付いた。これくらいか……。