他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

葉脈を針金に差し替える

茶や金なんてありふれたもので、ピンクや青、緑なんかもそれほど珍しいものではないような気がする。頭髪の話である。髪を紫キャベツ色に染めるおばちゃんもなぜか絶える事なく一定数存在するが、染髪する人間はいっぱいいる。ハリーポッターに出てくるトン…

迷路の最短ルートは壁をぶち抜いて一直線にゴールへ向かう

脳味噌にはギアがあると信じている。眠たくなりたくない時に眠たくなったり、ただボールペンで紙に書き殴るだけの作業がめちゃくちゃにハマって気持ち良かったり、漫然と歩いている最中にぽろぽろとアイディアの破片みたいなものが出てきて止まらなかったり…

皆がいつもtectumに恵まれるわけではないのだから

味噌かつおにんにくという食べ物があって、剥き身のにんにくが調味されたものである。似たような仲間にしそにんにくなどがあって、めちゃくちゃににんにくだ。記憶が定かではないが、しかし朧気ななりに、ちいさい頃どこかへ旅行した時、泊まった旅館の朝ご…

チョロQが走るために、少しだけバックが必要なので

喧嘩の戦法のひとつに、手近にあるものをとにかくひたすらやたらめったら投げつけるというものがある。いざこれを試用してみようとすると、部屋の中でどのポイントに立つかでこちらの武器になりうる飛び道具sphendneの数が驚くほど増減する事に気付く。しか…

タバスコと言われて思い浮かべるビンがあれしかない

布団の天辺は滅多に掃除機がかからないエリアである。部屋の隅に布団を敷いていて、二方が壁に接しているので、意識して布団をどかさないと壁と布団の隙間が掃除される事はない。寝る前にはメガネを外すし、ド近眼なのでそうなれば世界は焦点を失うから、そ…

何にも効かない湯があってもいいじゃないか

必要に執拗に迫られて駆られて英語を話す事があるが、それはもう頭がぐいんぐいんフル回転している感覚がある。フル回転しているという事は、第三者的陪審員の機能を果たす脳味噌のメモリが余されていないという事に他ならず、総力を挙げた割にそうでもない…

flew away

実家で飼っていたインコが死んだらしい。南無。生後一年を待たずして逝ったという事で、命とは分からないものである。夜遅くまで一人で留守番する弟の心の慰めになっていたはずで、事実号泣したらしい。一人でなく一羽だが、動いて音を出す有機体がそばにい…

二度と観たくなくない顔

カーテンコールは何回まで許されて、カーテンコールに応じるのは何回まで許されるのだろうか。さっき観た公演は双方共に3、4回くらいだった。出演者紹介、ありがとう、真のありがとう、最後のありがとうくらいの構成なのだろう。舞台に上がってカーテンコ…

アダムとイヴに枝葉末節がくっついたから

別に語らなくてもいい部分を省いて除いて取捨選択する事を、枝葉末節をうんにゃら、という事がある。私の身近にいる、一言ではどうにも表せない人を、「簡潔に説明してください」ともし要求されたとしたら、「あの、あのですよ、枝葉末節を省いて、省いた上…

鼻うがい、した事ない

Tシャツの上にパーカーを着て、外套だと認識しているパーカーを羽織って外出すると、もう暑かった。一枚目の上に着るパーカーは、もう必要ないかもしれない。朝昼の時点でもまあまあ暑かったが、夜になり気温が落ち着いても肌寒くはない。唐突に、「じゃあ、…

既製品を分解して意図的に再構成する

窓辺に寄ると、自覚する暇さえ与えられずくしゃみが出た。神経系を迸る信号が、待ってはくれなかった。ぱちりと布団の中で目が覚めて、また一日が過ぎてしまったなと窓を見ると、水分混じりの粉が乾いた跡が一面にびっしり付いていた。これらのトレースのう…

feeling the outside turning in

コンビニで買った、120円は超えないだろうという安いアイスを食べながら歩いているカップルがいた。信号待ちをしながら、カップにコーンが入ったソフトと、カプリコみたいなタイプの、コーンの円錐がそのまま延長されたような断面が二等辺三角形のアイスを食…

シースルーの寝具セット

ゴミ収集車が来る前に起きたのに、ゴミを捨てるのを忘れていた。だいたい、3週間くらいはゴミを捨てるのを忘れている、ような感覚があるが、そんな前の事は覚えていないので分からない。使い終わって空っぽの、ただかさばるだけの洗剤の箱も2つ、洗濯機の…

お茶とか温泉も濁るじゃん?

経験則がなぜ重要かと言えば、経験値を積み重ねた末に得られるひとつの凝集結晶だからである。中に綺麗な「異物」が入っている琥珀の方が値段が高いとか聞いた事があるが、マニュアルやハウツー本に載っている方法論というのは、純粋なだけで異物が入ってい…

ただの通路にアヴェニューと名付ける厚かましさ

あったかいんだか寒いんだか、天候がどちらに与そうとしているのかさっぱり分からない。朝、起き抜けはまだ寒い。日中は、部屋が日陰になるせいもあるだろうが、微妙に寒い。印刷しなければいけない紙ペラがあったので、コンビニに行くために外に出ると、や…

アツアツのリアクション芸はあるが、冷たいものへのそれは知らない

爽はたいへん美味しいアイスだが、どうしても爽ばかり食べるようになってしまい、手数のバリエーションが収束してしまうきらいがある。そこで、一念発起すると言うとあまりにも大袈裟で、「たまにはなんか違うアイスでも食うか」と思って箱アイスをふたつ買…

風呂場は安寧の地

昨日は、目とまぶたが間断なくピクピクしていた。9割叩き潰した蚊の足が微かに揺れ続ける、あの時間を永遠に繰り返すかのようにピクピクしていたが、今日はそれほど症状が発現する事はなかった。薬局にティッシュを買いに行く時も、特に何も感じなかった。…

人間の目は邪眼じゃなくても疼く

起きた時から、世界の異変を感じた。世界が私に向ける敵意を、薄ぼんやりとではあるが感じ取ったのである。文明の箱入り娘として育ったとて、人間の動物的直感は完全に衰えてしまうものではない。確実に、何かがあると思った。ご飯を食べた。洗濯機を回した…

中華まんの表面がデッサン石膏像に似ていると思う瞬間がある

たまにイカしたカバンを見かける事があって(イカレたカバンの事もあるが)、電車で向かいの席に座ったおばさんが背負っているのが、サクラのクーピーをモチーフにした、ポスターカラー感満載のクーピーのリュックだった。文房具屋の店頭で半ばジョーク商品…

全ての信号機LEDをパプリカで置換する

台所に置いてある調味料の中で、擬人化して一番可愛いのはめんつゆだろうなと思う。醤油はプライドが高くて棘があってきつそうである。料理酒は、一歩下がった感じで大人しく、あまりひねたところがない。豆板醤はカラムーチョや蒙古タンメンばっかり食って…

よく観察するとポストの大きさは新聞紙に合わせてある

寝る時に「おやすみなさい」とは言う。誰に言うわけではないが、一応おやすみなさいと言う。睡眠導入剤的な効果を発揮してくれる事を期待して、言った後はすぐそこにある寝られなさを自覚して腕で顔を覆ってしまう。これは無理だと思う。おはようは言ってい…

焼けた線香の束を握る

ぺらっぺらにダイエットしてしまったチューブをつまんで、歯磨き粉がなくなりそうだな、と思ってから2週間くらい経つが、なくならないまま歯磨きの機会を提供し続けてくれている。そろそろなくなりそうかな、危ないかな、と察知して歯磨き粉を買って来たの…

性善説からの悪徳教育

定期的に、罫線のない真っ白なノートが欲しくなる。罫線に行を意識させられるのが嫌になる、そう言ってオーバーなら気になる瞬間があって、ザラ紙の沈んだ灰色や、大学ノートの踏みしめられた雪のような白ではなくて、スリーブを外した消しゴムのような、嘘…

イングリッシュマフィンが綺麗に割れない時の苛立ちは割り箸のそれと同じ

壺漬けカルビという言葉には、魔が宿っている。壺漬けカルビと聞くだけで、心の中が涎で湿気るのが分かる。焼肉が好きなのではなく、わざわざ壺に漬ける工程を経て調味するその手間暇に涎が出る。パックから菜箸で肉をつまみ、フライパンにぽとぽと落として…

実体を持った濡れ煎餅みたいなおにぎりを食べた

舗装された道路を歩いていると、変な箇所にくぼみがある。往来の真ん中にあったり、道の端っこに空いていたりする。その多くは何かしらによる損壊で、硬いものがぶつかって部分的に欠け飛んだり、抉り取られたりしたものなのだと思う。アスファルトが傷を負…

同じ理由で黒いゴミ袋もあまり好きじゃない

二週間くらい前の出来事だが、頭にこびりついているので書く。滅多に横断する事のない大通りで、私は信号が変わるのを待っていた。車通りが多く、信号が青に光っている時間が短い。そばの店でジュースとアイスを買って表に出た瞬間に赤になったので、しばら…

初めてを捨てる時に泡が伴うのは二度目

寝る時、布団に身体を置いてから必ず行うルーチンがあるのだが、その一つに「枕を殴る」がある。漫画や小説では「叩いて綿を整える」的な表現が多いが、私はそんな事はせず、グーを握りしめて思いっきり数発殴る。ぼすっ、ぼすっ、ぼすっ、と空っぽの音が返…

パイ投げされるよりエンゼルチョコパイを顔に押し当ててきて徐々に潰れていく方が怖い

突然、濡れ煎餅で殴られたら怖いと思う。普通のおせんべいだったら、軽快な破裂音と微細な粒子を撒き散らして一瞬で殴打が行き過ぎるが、濡れ煎餅でbatteryをはたらかれた場合、べちょりと湿り気があり柔軟性も兼ね備えた平面が、きしっ、と割れて、不快の許…

着ぐるみを着て生活しているようなものなのか

起きたら洗濯物が雨に濡れていた。昨日流れていたラジオで「明日朝から天気が崩れる模様です」と言っていたのを昨晩の私は聞き流し、朝起きたら取り込めばいいじゃないと思った。すでに十分乾いており、室内に収容してもよかったのだが、もう少し夜気に当て…

じゃんけんは全てグーが勝つと言ってくれ

貯め込んだ、あるいは捨てるのを忘れていて堆積したビンを回収に出した。ビン本体はビンだが、ビンの蓋はカンである。回収業者はその辺に敏感なので、ひとつひとつ手作業で心を込めて丁寧に蓋を捻り外して分別した。ラー油だとか豆板醤だとか、鯖そぼろだと…