他人に興味がない。
音楽は音が鳴れば音楽だし、絵画は描いてあれば絵画だ。小説も文字が印刷さえされてしまえば、いや時代を遡れば吟遊詩人なんかもう音楽ではないか?
一度人の手を離れた物は好きだが、まだ手の中にあるものは微妙だ。
下書きを見せられても困ると思う。浄書、念校くらいまで行っていれば多分大丈夫。
なので、話し掛けずにお前の考えていることを創作物で表現して、それで会話してくれよと願っている。
だから本屋やCDショップは手を離れた何かしらがふよふよ浮いているから大好きだ。自宅で本棚が足りなくなると、少なくともこの本どもを買って読んでいる間は生きていたんだなと思って、寝る。
こんなことを言っているからどうにもならないのかもしれないが、どうにかなるのその方向は何処へ向かうのか、紙の地図で確認しておきたい。
紙は、集まると重い。
道端でポケットティッシュを配っている人は、あの段ボールさえ用いることができれば轢かれそうになっても大丈夫じゃないのか。
物に興味がいくので、他人に愛着がない。
他愛がない。