他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

佐川男子は出たが、佐川女子は出なかったな。

すぐ傍にある公園で遊ぶ子供たちの歓声が終日聞こえる。大体9時から19時くらいまで聞こえているので、適正労働時間くらいだ。特に用がないので、部屋でほぅ、としている。彼らの元気なエネルギーが、生産性を急かしてくるが、中が虚ろな青銅製風鈴みたく、一瞬通り過ぎるだけで、おとないのベルを鳴らして、「よっ」と挨拶するだけで、何も変化が訪れない。子供たちは元気だな、と私は思い、膝に止まりに来た蚊を優しく、きゅっと押し潰す。中身がはみ出ないように、体液が衣類に染みないように。ここで出る蚊は、どういうわけか身体が茶色い。黒いものは見慣れているが、茶色い蚊もいるのだね。吸う血は、大概において赤いくせに。窓の外で、空が明るくなったり暗くなったりしている。明るくなってしばらくしてから起きて、暗くなって随分経ってから寝る。常に天候にマウントをとられているような気分だ。比較サイト経由で引っ越し業者に見積もりを依頼したら、一瞬のうちにドカドカ大量にメールが来て、応対がめんどくさくなって放置している。朝の通勤ラッシュ始発駅で、乗客が地獄絵図を繰り広げるようなもので、狭い門戸に殺到されると、いや、ちょっと、私無理、無理無理無理です帰れこの野郎と思った。かかってきた電話は全てスカンした。「色んな所から連絡が来て大変だと思うけど、ウチに連絡ちょーだいねっ☆」みたいなメールも無視した。色んな所から連絡が来て大変だから、お前の所にも連絡を寄越さんのだ。連絡してくるなド阿呆。連絡をくれと言ったのは私なので、とんでもなく非礼な事をしている気がするが、大体一緒で、しかも特殊な条件があって、それを加味するとどこも予算を軽く二段ジャンプしてくるので、もう預けて入れている先方から送ってもらう方が早いかもしれない。目下そうするつもりだ。レンタカーのサイトを見てみると、自分でハンドルを握った方がよほど安上がりで、5分の1くらいになるのは目に見えているのだが、なにぶん免許を持っていないし、代行運転してくれそうな知り合いが乏しい。持っているとしても、冷蔵庫とか洗濯機とか運べなさそうだ。これはもう、業者に家の中まで持ってきてもらおう。そうしよう。身分証明書としての運転免許証さえ不要だ、パスポートがあるから。IDとしての運転免許証にいまいち納得していないのだが、国際的に身分証明を意識したパスポートの方がよほどまともなアイテムだと思うのだけど、なぜ第一に「なにか身分を証明できるもの、免許証とかありますか?」と聞かれるのだろう。パスポートなど普段持ち歩かないし、保険証は写真が載っていないから不十分だ。保険証に写真の項が追加されればいいのに。もっと色々進化したら、虹彩認識とかでもいい。職務質問が怖いんだ。しどろもどろになって、理由もなく逃げそうだ。個人を特定するな。ぼーっとさせろ。泡沫のままで、浜辺に打ち上げられるままにさせてくれ。流されたくて流されているのではない。トイレに行く。レバーを捻る。