他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

bloody Ben

血便が出る。2日連続である。出る時には全く痛みを伴わないのだが、いざ水の溜まった便器の中を覗き込んで見れば、なんとまあ、彼岸花でも咲いたのかと見紛うほどの大、大、大出血である。バットに水を入れて、赤絵の具を垂らしたら、そういえばこんな感じだったなあ、と若かりし頃の部活動記憶が蘇る。そこまで綺麗なものではない。なぜって、「血便」だからである。血を出しているのだ。俺の体が。美化して終わっていいはずがあるまい。痔、ではないらしい。座っている時に悲劇に見舞われる事は(少なくとも今のところ)ない。座面に痛みを覚えるわけでもないし、これは確定である。では、どこかどうマズいのだろうか。腸内が細菌か何かにやられ、出血を起こしているという可能性が一番高いというかそれ以外考えられないのでもうこれでいく。体内を負傷したらしい。原因は全くもって不明である。アヤシイ生肉を食べた覚えもないし、外出先から帰ったらまともに手洗いを励行しているつもりである。それにもかかわらず腸内環境が外来因子に冒され血の涙を流しているとなると、もうお手上げである。明日の朝には何事のなかったかのようにけろりと回復しておいてほしい。ちり紙が真っ赤に染まった光景は、お世辞にも気持ちのいいものではない。なんなら、少しめまいがする。ふわりと広がった血花とあいまって、意識を奪いにくる。日頃から根拠なく血が足りない血が足りないとヴァンパイア見習いみたいな事を言っているが、今回ばかりは嫌な現実味を帯びてしまった気がする。腸内がボロボロになった時、床に這いつくばりながらでも救急車を呼べるだろうか。不安なので、後で練習しておきたい。「血便/けつべん/ketsuben」というワードが正体の掴めない不安感を呼び起こすのは、「k」「ts」という2つの音のせいだと思う。スタッカートというのか、タッタッと小気味よくスパスパ切れている感じがして、もしや私の粘膜も!? イヤァ〜! という気分になるからだ。もっと別の言い方はないのだろうか。涙が心の汗なら、血便は臀部の鼻血である。お尻で何かエッチなものを見たのだろうか。赤は情熱的な色だと言われているような言われていないような気がするので、「滴る情熱」とでも形容しておこうか。身体の奥で滾る抑え切れないパッションが、どくどくと波打って自己主張するあまりに、日常生活健康体を脅かすほどにこんにちは。何の気なしにラジオ体操の歌を歌っていたが、「♪新しい朝が来た/希望の朝だ/喜びに胸を開け/青空仰げ」だったと思う。興奮に傷口を開いてどうする。完治を祈る。