他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

溜息ができるほど貯蓄があるのなら

中四国は暑い。らしい。少なし中国地方は暑かった。外を歩いている時の熱気が東京とは違い、瀬戸内海のせいなんだかなんだか知らないけれど、「もはぁっ」という立ち上り方をする。東京は静的に暑さがそこに佇み、通り過ぎる人々を撫で付けるような暑さをしているが、ここは「もはぁっ」という、大気の溜息のような暑気が、毎秒這いずり回っている。冷房嫌いの母がエアコンをつけるくらいだから、よっぽどである(弟の体温がアホほど高いためそれで暑いというのもある)。熱中症で死亡という事象は、なるほどこの気候の中にあればさもありなんと思わされる。血便が出た旨母に伝えた所、結構深刻に心配し病院に行く事をサジェストされたので、今日は病院に行った。おおよそどんな重い病気でも、まともに受け止めず「ウケる」と言ってしまいそうな私がいる。現実に対して、腰を据えて向き合う覚悟ができないんだかする気がないんだか分からないが、自分の事さえ他人事のようだ。開院とほぼ同時に行ったのだが、結局3時間ほどただ茫洋と待ちぼうけているだけだった。ああいう場所は、予約を取っている人々の方が強いのである。同じくらい無駄な時間を送る事が強要されるのが、携帯ショップである。低価格SIM店舗だとそうでもないかもしれないが、実家近くのdocomoショップは手際の悪い店員に当たると目も当てられない。役所とかでもそうだが、「なんでそんなに時間かかるの……?」と思う事しばしばである。むしろ、待っている間に待機給が出ないかと思ってしまう。住民票を移しに新しい区役所に行った時、事務側を覗き込んで、絶対こんなに人手が必要なわけないだろう冗談じゃあるまいしと感じたが、公務員はああして養われているのやもしれぬ。結局、東京に帰るまでの日時ではその病院の検査を受ける事はできなかったので、別のクリニックで予約を取る事になった。女医さんだったので、尻をほじられる事にならなくてよかったようなよくなかったような心持ちだ。大腸カメラで検査が必要らしいのだけど、3週間向こうまでみっちり予定が詰まっているなんて嘘だろと今でもうっすら思っている。大腸の不調を訴える人って、そんなに多いのだろうか。大腸>中腸>小腸という式を思いついたが、中腸という部位は聞いた事がない。存在……するのか? 触診されたり眼球を覗き込まれたりとされたけれども、それで何か分かるのだろうか。専門術techneとは恐ろしいものだ。いや、もっと恐ろしいのは、大腸カメラを突っ込まれた時に変な気持ちになってしまう可能性だ。触診される羽目になったら、「お尻を弄られるなんてエロ漫画みたいですね……?」と言いたい欲を、うずうずを抑えている。