他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

致死豆腐

直近1週間で、なぜか「蠱毒」という言葉を5回ほど目にした。意図してそういう方面の情報に触れているわけではないので、たまたまである。詳しい意味は調べればささっと出てくるが、なかなか笑えない代物だと思う。笑えないが、競争もまあ実際そんなもんだと思うと、これまた別の意味で笑えない。毒を以て毒を制しているのかはよく分からんが(食い千切ったり噛み千切ったり押し潰したりもしているのではないかな?)、生き残った最後の1匹は、もしかしたらただ身体が強かっただけかもしれないし、3位だったけれども1位と2位が相討ちになったことによって繰り上がりで1位になってしまっただけかもしれない。遅効性の毒を喰らっていて、チャンピオンベルトを頂いた後に、じわじわと蝕まれて死ぬのかもしれない。必ずしも生き残りが最強なわけではないだろうに、と気になる。中身が全員(全虫?)好戦的であったなら、サバイバーは間違いなくその中で最強だろうが、そうでなければそうでない、のでは、ないのかな? 毒虫というのはえてして、血が滾り血に飢え血で血を洗う血が流れているのだろうか。その遺伝子こそが毒だというなら、なるほど、バトルロワイヤルの王者を決める蠱毒は、これ以上ない最適解だろう。毒を以て毒を制している。別の話。「豆腐の角で頭ぶつけて死ね」という暴言がある。豆腐はソフトだが、言っていることはハードコアに暴虐だ。暴虐と言うか、無茶難題だ。これに即物的な意味以外があるのかどうか知らないけれど、もしただひとつの解釈しか残されていないのだとすれば、それは、言っているやつが怒り心頭のあまり正常な思考能力を失って前後不覚になっているだけだ。整然とした理路から、豆腐に足を取られてガーターしている。なぜ豆腐をチョイスしたのかに関しても疑問が残る。湯葉とか麩でもよかったはずなのだが、なぜか豆腐だ。朝ご飯に添えるもう一品は、豆腐と心に決めていたのだろうか。むりくりな事を言っているという事実はともかく、豆腐を題材に取り上げる点については譲歩するとして、頭部を豆腐で殴打する以外に痛い目をみやがれこの野郎と伝える術はなかったのだろうか? 例えば、「鼻の穴に豆腐詰めて死ね」ならばくずくずに砕けた豆腐が鼻奥と咽喉に居座り続けて不快極まりない流動感をもたらし続けるだろうし(死)、「豆腐詰めのドラム缶に入れられて東京湾に沈め」でも悪くはない。イソフラボンと無理心中など、あまり名誉な事ではない(同じくらい、不名誉な事でもない)。扱われる中で真っ先に削れてなくなりがちな「豆腐の角」に、なぜ注目したのか。そこに頭でもぶつければ分かるだろうか。