他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

うっおぇっぱ

野ションや野グソなど、屋外で行われる排泄行為には様々あって、またそれらには付随するフェチがあるのだろうと当然のように推察するが、野ゲロはあるのだろうかと思った。野ゲロ。酔っ払いが潅木にぶち撒ける光景に、彼氏に腹パンされた女性がふと砂場に胃袋の中身を戻す眺めに、はっきりと自覚して欲望の招待を見る事はあるのだろうかと。あるだろうな。ついでに、露出狂のように、「人前でゲロする事に興奮する」嗜癖を持つ人はいるのだろうかと考えたが、いそうな気がする。露出狂なら、おおよそ局部を露出し他人に見せつけるものなのでお縄の心配がつきまとう。肘や耳を見せる事に異常に興奮するタイプの露出狂なら、見せる方も見せられる方も不幸ではない、なぜならそれらの部位は露出していても違和感がないからである。安心して露出できる。玄人にしてみれば、普通隠れている部位を曝け出すからこその露出であって、丸見えの部位を丸見えにする事は露出ではないのかもしれない。欲求の満たし方としては、公共の利益に照らして、健康的であると言えなくもない。また話が逸れた。人前でゲロ。人前でコートをはだけ隠部をオープンすればたちまち悲鳴と手錠が待っているわけだが、ゲロは迷惑なだけだ。迷惑なだけではないか。おがくずを撒いたり服に飛び散ったりといった付随する処分と実害が存在することは隠し立てしようのない事実である。それはそれとして、路頭で通行人が来るのを待ち伏せて目の前でゲロをげろげろするのは、傍目から見て「露ゲロ」とは考えづらい。ひどく酔っ払ってしんどそうと思われるだけだろう。いやいや、それ以前に、ゲロを人に見せて昂ぶる趣味の存在についてそもそも思いを巡らせないからか。日本は比較的酔っ払いに優しい国である。誰かしらが介抱してくれたりくれなかったりして、気候も夜道に倒れて寝込んでも凍死しない程度のものだ。地域にもよると思うが。ヨーロッパでは、路頭で行き倒れた酔っ払いが凍死しないよう通行人皆で軒下まで引っ張っていくそうだ。よほど重篤の酩酊でもない限り、酔いゲロには生死の濃い匂いがつきまとわない。別に酔っていなくても、気分が突然悪くなったとか、なにか腹の底から押し寄せるものがあったとか、そんなものでいいのだろう。人の目前で吐瀉物を垂れるもっともらしい口実は、全て露ゲロ趣味に洗われているはずだ。飲みサークルで介抱役を担当している女子などは、被ゲロ趣味に目覚めていそうな気がする。全て推測だけれども。