他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

rain fall to you

ダラダラと一日中雨が降っていた。常にわずかな水を流す事で洗浄するタイプの男性用小便器のようである。人が離れるとセンサーで感知してだばーっと流れない方のあれである。本屋だったり百均に行ったりしたかったのだが、雨が降っているという事実はそれだけで外出を取り止めさせるほど強力なので、丸一日家にいた。何をしていたかの記憶が定かではない。居間の扉を開け放したままにしておくと、室内温度が限りなく外気温に近づいていくのが分かったため、そっと閉じた。そもそもトイレに行きたくなって起床したので、そろそろ掛け布団を引きずり出してこないと、厳密には圧縮袋で縮こまっている袋から救出し外気を吸わせないと、寒くて凍えて寝られなくなりそうなほど気候変化が著しい。アツアツのカップルが急に冷めるとこんな感じなのだろうか。傍目に晒されている身としては耐え難い。段階を踏んで、夏から秋への権威譲渡式が厳かに執り行われてもいいくらいには納得いかない。そういえば、よく雨が降るので梅雨入りしたのかと思っていたのだが、梅雨は6月だった。よく間違えるし、いつも忘れている。梅雨もなかなか雨が降る季節ではあると思うけれど、9月も季節のクレバスであるため天気が崩れる事が多い、ような気がするのだ。そして、6と9は引っ繰り返っているかいないかくらいの違いがなく、要するに、区別できていない。大陸の気団がどうとかこうとか、という事を説明されて腑に落ちれば理解し定着し忘れないのかもしれないけれど、そこまでして峻別したいほど時候に対してこだわりがあるわけではない。暑い寒いくらい、いい加減なグレースケール程度の感情しか持っていない。なお、6月が梅雨である事を覚えるために、「梅雨という2文字には6つのちょんちょんがあるから6月が梅雨」という事実を無理矢理に発見した。梅の木偏、3・4画で2ちょん、雨の内包する4ちょん、合算して6ちょん。梅雨は6月だちょん。少し前に見つけた「獣奥義アニマルパンチ、秋はおはぎが美味しい季節」(荻が獣偏の方、萩が秋の方、という旨を忘れないために考案したしょうもない暗号)は未だにきちんと覚えている。携帯の下書きメールボックスにも残してある。覚えてはいても実用に供する機会が一向に一切ないのが残念極まりないのが玉に瑕ではあるが、頭を使った物事に関しては記憶が残りやすいというのは本当なのだろう。いつか人から聞いた「ドイツ人のおっぱいは硬いが、フランス人のおっぱいは柔らかい」という知識(?)も、妥当性を想像したからメモリに残留している。