他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

その理論で行くと赤鉛筆は黒鉛芯の3倍の性能という事に

ボールペンの軸先にインクカスが大量に溜まるようになり、そろそろ寿命と思われる使用感に近づいてきたので、文房具屋に買いに行った。文房具屋に行くと、ボールペンや90円シャーペンなどの、チープな筆記具(質が悪いとは言っていない)がずらずらと並ぶ、アクリル板で出来た棚を必ず見る。どうして漏れなくアクリル板製なのかは気になるが、きっと私の知らないスタンダードがあるのだろう。ほぼその棚に並んでいる顔ぶれは変化する事なく、大体どこに行っても同じ顔ぶれ、同じ配置なので、文房具屋が従うレギュレーションみたいなものが外部に存在して、それにならっているのだろう。想像で言っているので、そんなものはないけれど、慣習がだらだらと右にならえされてあのフォーメーションが広まり固着しただけかもしれない。あいつがそうするなら俺もそうしよう、という心理である。チェーン店の味がどこに行ってもおおよそ同じように、馴染みのあるものに出迎えられると安心するものだ。裸エプロンで「お風呂にする? ご飯にする? それとも……きゃっ♡」というやり取りを毎日繰り返していると、情を催すよりも安心感を覚えるのが先になるのと似たようなものだ。想像で言っているので、ズリキチよろしくその手の状況に並々ならぬ執着を持つ方々におかれては一向に劣情収まる気配がなく晩年骨朽ちるまでそのシチュエーションを楽しめるのかもしれない。ちなみに私は女が裸エプロンで、とは言っていないので、男が裸エプロンで出迎えても何ら問題はない。BLものでありそうな、あり……そうな……。ある可能性は極めて高い展開だろう。そちらには詳しくないので、専門家の言が俟たれる。ともかく、テンプレ筆記用具アクリル棚は、いつもと変わらぬ配置で鎮座しているので、ここに手を伸ばせばあれがある、という無思考購買行動を可能にしてくれるのである。煎餅布団周りがごちゃごちゃで全く整理がついていないように見えても、生活する本人からすれば極めてシステマティックに「組み上げられた」レールであるのに似ている。で、ボールペンは正直あんまり面白いのがフリクション以来出ていないので、シャーペンコーナーを見ていると、私が魂を捧げたクルトガにアドバンスドというハイグレードモデルが出ていた。従来モデルの2倍速で芯が回るらしい。正直めちゃくちゃどうでもいい改善だと思ったが、2倍でないといけない理由があったのだろう。シャア専用機が3倍の性能でないといけなかったのと同じように。「強く書いても芯が折れない」の実は元祖ではないかと思われる「Orenu」というシャーペンがどこかに霞と消え去り、後発他社モデルに市場を席巻されているのを見て、悲しい気持ちになった。多分、デザインがイモくてめちゃくちゃダサかったのが原因だと思う。