他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

しめりけヒップアタック

3日くらい室温で放置しているお茶を飲んだせいなのかどうかは分からないけれど、継続的に、うっすらとお腹が痛い状態が続いた。座り心地の非常に悪い椅子に座って、あ〜、お腹痛いですね〜、とぼんやり痛覚と会話していた時、ふと、夏に受けた大腸カメラ検査の痛みを思い出した。体内でぐりんぐりん蠢く異質で硬質な物体がもたらす鈍い痛み、それに伴うぼんやりした不快感(麻酔が効いているのではなく、痛みをまともに感受したらやばいという本能が優しさを発揮して意識をほとんどシャットダウンしてくれたから)がうっすらと蘇ってきた。めちゃくちゃに不快で痛覚をこねまわされたので、正直ほとんど覚えていない。「ここ切除するよ〜」「ここにあるの分かる?」とかいう質問を投げられて、どんな返答を返したのだか曖昧にしか推測できない。あの感覚を再び噛み直し、「レイプされた時の意識の十分の一にも足りないかもしれないけど、こんなひどい事されてほしくないししたくないな……」と思った。結構本気で思っているので、自戒のために大腸カメラを突き込まれるのはおすすめである。痛い。お腹も痛い。電車のモニターに流れ行くCMをぼんやり見ていると、どうやらポータブルウォシュレットが新発売されたらしかった。スポイトみたいなやつで、押したら水が出てお尻をキレイキレイしてくれるという、まあ要するに洗浄液入りスポイトだった。習字セットに、どうして入っているのかよく分からないスポイトが入っていたと思うが、あれである。口の位置は多少違うけれども。そこまでしてお尻を、もっと直接的に、ダイレクトに話題の俎上に登っている部位をあげると、そこまでしてお尻の穴とその周辺を執拗に綺麗にしておきたいだろうか、と疑問になった。通常のトイレ教育を受けた者であれば、そこまで過度に不衛生な状態で大便後の処理を怠るという事はないはずなのであるが、これは一体必要なものなのだろうか、と。確かに熱心なウォシュレット信者はそこそこの数いて、スーパーのレジ待ち列にウォシュレット対応のゴツいペーパーを持っている人がいたりするが、それにしてもそこまで肛門を水で洗っておきたいですか? と聞きたくはなる。トイレットペーパーも十分有能だと思う。水で流したい人は、まあすればいいと思う。施設が許せばの話であるが。それを、なんと、ウォシュレットをスポイトまで矮小化する事で利用可能にするとは、何と言うか、そこまで労られるお尻が羨ましくなる。