他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

剥き身の伺い

街に出て、ふと「俺は『遊びに行くか……』ではなく『遊びに行くぞ!!!(強い意志)』」程度じゃないと家から出ないのではないかと思い、一念発起し、というかその念が起きる暇もなく、映画館に明日のチケットを買いに行っていた。人生を場当たり的に、衝動的に生きているその様が、瞬間的に凝縮されたような気がした。この一瞬の気の昂りがもたらした紙片一枚によって、明日は『続・終物語』を観に行くことになった。まだ『終物語』のアニメを観ていないし、そもそも原作の筋をさっぱり忘れたが、自発的に外在の娯楽に向かっていこうとしたのは極めて例外的なので、目一杯ほどではなくても、片目一杯くらいは楽しんでこようと思う。上映時間が想像の数倍であった事はさておいて。どうせ何の予定もなかったのだし。パチンコ屋の隣を過ぎている時に、ふと、「男の娘パンチラマジックミラー店舗を出したら面白いのではないか」と考えた。世の中には、こちらからは向こうが見えるが向こうからはこちらが見えないようにマジックミラーを設置し、お金を払ってミラーの向こう側で気ままに過ごす女の子のスカートの中を覗くための娯楽施設が存在するのであるが、それの男の娘版を提供したら、それなりの需要はあるのではないかと思ったのである。スカートの中のパンツにおいて、ある部分がもっこりしていた場合、その事実に嗜好を刺激される人もいるのではないか、という事なのだが、私はそちら側に明るくないので分からない。すげー適当に言っているから分からない。寒空の下カフェに勧誘しているメイドさんを見ると、胸にこう、グッとくるものがある。時宜というものを考えて見ると、春とかにはメイドさんとにゃんにゃんするか、という気が起きそうなものだが、冬にはその気配が一切見られない。個人差があるだろう。さっき切った玉ねぎが、まさかの9割腐っていて、久しぶりに、あの腐った玉ねぎ特有の、あま〜いシチューみたいな匂いを嗅ぐ事になった。鬱血した皮膚みたいな色に柔らかくなって、芳しい匂いを放つ玉ねぎは、ただの凶器である。食べられるところだけ切除しようと努力したところ、アンパンマンの頰の赤い部分、あの隆起程度しか救出することができなかった。それ以外は、推して知るべしit has been deadだったのだ。なかなかあそこまで潔く腐り切っている玉ねぎと邂逅する機会はないのだが、会い見えるたびに、絶妙に嫌な気分にされる。