他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

手を伸ばせばそこにあると頭では分かっている

早くも記憶が薄れかけているが、昨日の私自身の行為による産物として、映画館に行って『続・終物語』を観てきた。暗いところで過ごした経験は、どうにも記憶に残りづらい。祭りというか縁日というか、ああいうのも夕闇や夜の暗がりの中で催される類のものだから、テンプレート的なイメージか、アニメのシーンで出てくるだけで実際の記憶を掘り出すのが困難である。話が逸れたが、観てきた。一番に入場し、上映開始までぼけーっとしていたのだけれど、友人とやって来ていた隣人が言うように、なんかオタクっぽい人しかいないと言ってもよかった。たった一箇所に、とある成分を濃縮排出したような空間と化していた。私の前方にはミドルグレーのおじさんが、同じくおじさんと連れ合って来場していたので、あながち全面的にそうではないのだが、だいたい総合的にはそうだった。他作品の予告映像が本編に切り替わった途端の、「キリッ」とオノマトペを当てたくなるような空気の変化は、その中の要素の一人として感じていて面白かった。本編については言うまでもない。私はあのシリーズのアニメに全幅の信頼を置いて、その上から安心で塗り固めている。事前にゆっくりと腰を落ち着けて待ち受ける事ができるというのは、なかなかに幸せな経験だ。放送コードというか、「あ〜〜〜〜、劇場だとこういうところまで描いても大丈夫なんですね〜〜〜〜」と思いながら、要所要所で差し挟まれるあのアニメっぽさがものすごく楽しかった。もっとうざい斧乃木ちゃんを見たかったが。機会があれば、アニメ版の『終物語』も観たい。終わった後は平然ととらのあなでLOを買った。今日で外出の用をほぼ全て終わらせたかった。スッと買った。昨年発行の、しかし手に入らなかった同人誌がなぜか店頭に並んでいたので、それも買った。それからスーパーに寄って帰った。ブリのアラを買ったはずなのに、どこもブリっぽくないそれを買った。ブリといえば、食べようとすると非常にoffensiveな皮が特徴的だと思うのだが、その存在を微塵も感じさせない、白っぽい脂の肉板みたいな代物だった。味噌も買った。なんとなく味噌が食べたくなったので。味噌マヨネーズという猛烈に程度の低い調味組み合わせが頭をよぎったが、これはきゅうりにつけて食べる際の選択肢の一つでもある。それを抱き合わせていちどきに口に入れるだけである。ブリのアラの皮を被った何かは、味噌で煮ると、味噌と脂が分離する程度にはテラテラしていた。それほど美味しくない。