他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

うる、さい、おい

ものすんごい音がしていた。モンハンをPSPでやっていた記憶が蘇る。確かティガレックス関連の装備とかクエストには「轟」という字が含まれていたはずだ。耳栓しないと咆哮で行動不能にもなったはずだ。轟は、聴覚的な姦しさを視覚的な姦しさに置き換えている。線が多くてうるさい。9時か10時を回った頃、壁一枚隔てた隣から、この轟が塊になって襲いかかって来た。大家さん側の家屋で風呂場か何かの工事が行われているらしく、木材がドリルと擦れた香ばしい匂いもどことなく漂ってくる。そして、ものすごく究極に、精神をそれこそドリルで擦り減らしてくるほどにうるさい。空港の近くに住んでいる人はもしかしてこんな気持ちなのかもしれない、そう思うほどにただひたすらに、他の思念さえ抱かせず、暴力的にうるさかった。辛かったので、やがて私は家を抜け出した。その工事の合併症だったのだろうか、水道も止まっていたからである。トイレに行って、手を洗おうとしたら水が出なかったので蒼褪めた。管の中に残っていた水を揺すり落としてなんとか手を洗ったつもりになった。朝というのは、一日の中でも最も多量の水を使う時間である。洗い物とか、顔洗ったりとか。そのへんの行動が全て根っこから抑えられてしまったのだから、家を出るしかなかったのだ。マクドナルドに行って早めの昼食をしていた。目の前では、ドがつくほどの平日なのに、明らかに小学生であろう少年がスマホを一心に見つめながらダブルチーズバーガーを食べていた。なんかあるんだろうな、と思って見ていたら、彼の両脇にすっと入り込んで来た大人約2名の姿。おっさんの方は、手に何か、ああ、警察手帳だ。児童保護的なアレらしい。2、3の質問をしてから、彼が日中にこんなところにいる事に関しての陳述に納得したのか、警察は店を出て行った。学校が休みらしい。ふーん。無料でコーヒーが配られているのを知らなかったが、給水所みたいに、ただコーヒーをもらって行く人がたくさんいて、私は無理だな、タダでなんかもらって帰るだけというのは、と思った。図書館に逃げ込んでから、日が落ちるまで時間を過ごし、スーパーに行った。前に並んでいる人のカゴを見ると、自炊すればいいのにな、と考えるが、金があれば中食でも十分やっていけるのだろうか。帰り道、インド人のおじさんを道案内していたらしい少年を見た。かなりの距離を連れて来たらしい。玄関に、工事がうるさくて不便かけてごめんね、という大家さんからのメッセージが貼り付けてあった。家の中に入ると、断水していたため水を張る事叶わなかった炊飯釜に、なみなみと水が入っているのを発見した。そういう事らしかった。めちゃくちゃエロ漫画が表に出ていた。あちゃー。